- 1. 概要
- 2. インストール
- 3. シャットダウンユーザの設定
- 4. /etc/rc.conf 編集
- 5. ユーザ用初期化ファイルの作成
- 6. ログインマネージャ起動
1. 概要
下記のデスクトップ環境を構築する手順を記述します。
システム | | ホスト(Windows 10 1903 amd64)・VirtualBox 6.0.14 上のゲストとして FreeBSD 12.1 RELEASE |
ログインマネージャ | | Slim |
日本語入力 | | fcitx-mozc |
インストーラ入手やオペレーティングシステムのインストールあたりまでは「FreeBSD のOSインストール」を参照してください。
2. パッケージインストール
pkg install -y xorg ja-font-migmix ja-fcitx-mozc zh-fcitx-configtool
pkg install -y slim slim-themes
pkg install -y x11/lxde-meta
3. シャットダウンユーザの設定
一般ユーザからもシャットダウンできるようにします。
逆に、一般ユーザからシャットダウンさせないようにするにはこの手順を行わないでください。
何故か、今までの設定では動作しなかったので、変更しました(2019年11月8日)。
下記のファイルを編集して、例えば、「wheel」グループへ、再起動・シャットダウンを許可するものとして、末尾に以下を追加します。
(スクリプトでいきなり編集しようとしたら、うまくいきませんでした)
vi /usr/local/etc/polkit-1/rules.d/50-default.rules
polkit.addRule(function (action, subject)
{
if ((action.id == "org.freedesktop.consolekit.system.restart" ||
action.id == "org.freedesktop.consolekit.system.stop") &&
subject.isInGroup("wheel"))
{
return polkit.Result.YES;
}
});
「wheel」の箇所に、再起動・シャットダウンを許可したいユーザの所属する、グループ名を記述します。
わたしは、サスペンドを使いませんので、省略していますが、サスペンドを許可するには、17行の「)」の前に続けて、「|| action.id == "org.freedesktop.consolekit.system.suspend"」を追加します。
4. /etc/rc.conf 編集
前項までインストール・設定したものを有効にします。
cat - << EOF >> /etc/rc.conf
polkitd_enable="YES"
dbus_enable="YES"
slim_enable="YES"
EOF
5. ユーザ用初期化ファイルの作成
ログインユーザで
~/.xinitrc
というファイルを作成して、編集します。
cat - << EOF >> ~/.xinitrc
#!/bin/sh
# set locale
export LC_ALL=ja_JP.UTF-8
export LANGUAGE=ja_JP.UTF-8
export LANG=ja_JP.UTF-8
#
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=xim
export XMODIFIERS=@im=fcitx
/usr/local/bin/mozc start
fcitx -r -d
#
setxkbmap -layout jp
#
exec $1
EOF
新規ユーザのために作成したものを /usr/share/skel にコピーしておきます。
cp /home/ユーザ名/.xinitrc /usr/share/skel/dot.xinitrc
6. ログインマネージャ起動
上記までの設定が終わったら、デーモン群を起動します。
service dbus start
service slim start
うまく設定できていれば、ログイン画面(画像はテーマを fbsd にしています)が表示されます。
同時に GNOME/OpenBox、KDE/OpenBox がインストールされていますので、F1 キーで切り替える必要があります。
切り替えるのが面倒な場合は、他のログインを無効にします。
無効にする手順については「FreeBSD - デスクトップ環境構築 - 共通事項 - ログインマネージャ - Slim」をご参照ください。
ユーザ名・パスワードを入力してログインします。

デフォルトのデスクトップはこんな感じになっています。
2019年11月11日の時点で、LXDE のバージョンは下記の通りでした。
> pkg info lxde-meta
lxde-meta-1.0_8
Name : lxde-meta
Version : 1.0_8
Installed on : Fri Nov 8 17:28:15 2019 JST
Origin : x11/lxde-meta
Architecture : FreeBSD:12:*
Prefix : /usr/local
Categories : x11
Licenses :
Maintainer : ports@FreeBSD.org
WWW : https://lxde.org/
Comment : "meta-port" of the LXDE desktop slimmed down for FreeBSD releases
Annotations :
repo_type : binary
repository : FreeBSD
Flat size : 0.00B
Description :
LXDE is a small and lightweight X11 Desktop
WWW: https://lxde.org/
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