1. 概要
「Conky」は、「Unix」「Linux」で動作する、タスクマネージャです。
詳細は、「Conky - Wikipedia」をご参照ください。
が、2025年7月2日の時点で、「Conky」がリポジトリに存在しません。
「GitHub」からとってきて、インストールしようとしましたが、必要とするパッケージもリポジトリに存在しません。
2025年11月25日、「GitHUB」からのインストールが可能になったので、インストールしてみます。
2. インストール
「AlmaLinux 8.7」まで、「Conky」が、リポジトリに存在していませんでした。
現在確認できるところでは、「AlmaLinux 9.2」以降は、リポジトリに存在したので、難なくインストールできました。
「AlmaLinux 10.0」では、2025年11月25日時点で、「Conky」が、リポジトリに存在しませんので、「AlmaLinux 8.7」のときの手法でインストールします。
「GitHub」からソースを取得して、作成します。
「root」ユーザ権限で。
必要となるモジュールを事前にインストール。
dnf install -y cmake gcc-c++ git ncurses-devel libX11-devel libXdamage-devel libXext-devel freetype-devel libXft-devel lua-devel imlib2-devel libcurl-devel libXinerama-devel gperf
「GitHub」からソースを取得。
mkdir -pv /tmp/git
cd /tmp/git
git clone https://github.com/brndnmtthws/conky
「make」、インストール。
mkdir -pv /tmp/git/conky/build
cd /tmp/git/conky/build
cmake ..
make
make install
「vim」のシンタックスハイライト定義をダウンロードして、インストール・関連付けします。
ログインユーザで。
mkdir -pv /tmp/vim
cd /tmp/vim
git clone https://github.com/smancill/conky-syntax.vim
mkdir -pv ~/.vim/syntax
cp /tmp/vim/conky-syntax.vim/syntax/conkyrc.vim ~/.vim/syntax/.
mkdir -pv ~/.vim/ftdetect
cp /tmp/vim/conky-syntax.vim/ftdetect/conkyrc.vim ~/.vim/ftdetect/.
3. 設定
設定ファイルを作成して、編集します。
ログインユーザで。
mkdir -pv ~/.config/conky/
conky --print-config > ~/.config/conky/conky.conf
vi ~/.config/conky/conky.conf
conky.config = {
alignment = 'top_left',
background = false,
border_width = 1,
左上表示を右上へ移動、バックグラウンドモードを有効にします。
conky.config = {
alignment = 'top_right',
background = true,
border_width = 1,
font = 'DejaVu Sans Mono:size=12',
gap_x = 60,
gap_y = 60,
文字を少し小さくして、右端との距離を少しせまくします。
font = 'DejaVu Sans Mono:size=10',
gap_x = 10,
gap_y = 60,
own_window_class = 'Conky',
own_window_type = 'normal',
own_window_hints = 'undecorated,sticky,below,skip_taskbar,skip_pager',
透過して、背景の上・アクティブウィンドウの下に表示します。
own_window_class = 'Conky',
own_window_type = 'dock',
own_window_argb_visual = true,
own_window_argb_value = 200,
own_window_hints = 'undecorated,below,sticky,skip_taskbar,skip_pager',
${color grey}Info:$color ${scroll 32 Conky $conky_version - $sysname $nodename $kernel $machine}
「Conky バージョン」「システム情報」をスクロールしているものをスクロールしないようにして。
「システム情報」「「デスクトップ名」「Conky バージョン」「IP アドレス」を複数行で表示。
${color grey}System :$color $sysname
${color grey}System :$color $kernel
${color grey}Desktop :$color ${execi 999999 echo $XDG_CURRENT_DESKTOP}
${color grey}Conky :$color $conky_version
${color grey}Local IP :$color ${addr enp0s3}
${color grey}Global IP :$color ${execi 999999 curl -s inet-ip.info}
4. 自動起動
ログイン時に、自動起動するように設定します。
ログインユーザで。
mkdir -pv ~/.config/autostart
sh
cat << 'EOF' >> ~/.config/autostart/conky.desktop
[Desktop Entry]
Type=Application
Name=conky
Exec=/usr/bin/sh -c "sleep 10 && /usr/local/bin/conky"
StartupNotify=false
Terminal=false
Icon=conky-logomark-violet
Categories=System;Monitor;
EOF
exit
今回、「sleep」の時間を 5秒にしていたら、うまく表示されなかったので、10秒とりました。
ログインし直します。
5. 表示
再ログイン後、デスクトップ右に、「Conky」の表示が現れます。
