- 1. 概要
- 2. 効果
- 3. メモリかファイルか
1. 概要
さて、キャッシュを有効にした場合、どれくらい、効果が出るのか?
いささか、半信半疑では、あったのです。
ちょっと、1、2ページ見たところで、そこまで実感がわかないのです。
逆に、ルーティングをキャッシュさせておくとルーティングを変えるたびに、キャッシュの再作成をしないと新規のルートを表示できないので、いささか面倒なのです。
2. 効果
わたしは、サイト内外のリンク切れをチェックするために、自サイト内をウェブスクレイピングして、全コンテンツにアクセスしています。
2021年7月30日時点で、50,000 コンテンツを超えるくらいのページがあるのですが、これをキャッシュを有効にしている状態で、アクセスするとかかる時間が。
・3時間弱
なのですが、キャッシュを無効にすると
・8時間弱
とまぁ、およそ2倍以上の時間がかかるようです。
となれば、キャッシュを有効にするに限りますわな。
ちょっとキャッシュの更新の手間がかかりますが、それ以上の効果が得られると判断します。
この点、そのサイトの構成や性格によるとは思います。
効果のほどを確認しつつ、キャッシュを有効化するか無効化するかを検討するのが、よいかと思います。
3. メモリかファイルか
ここで、結論めいたことをいうのは、控えますが。
ぱっと考えてみると、メモリキャッシュとファイルキャッシュであれば、単純にメモリキャッシュの方が速いと思いがちですが。
マシンのスペック、特にストレージ容量とメモリ容量のバランスや、サイトの構成に左右されるように思います。
わたしの使っている環境は少し特殊かもしれません。
ストレージとメモリは、イマドキにしては、十分といえないかもしれません。
そのうえで、ルーティングの量が、多分、想像できなくらいに多いのです。
この環境だと、実は、メモリキャッシュよりファイルキャッシュの方が速いようなのです。
前項で書いた、サイトへの全アクセスの時間が、メモリキャッシュだと3時間程度かかっていたものが、ファイルキャッシュだと2時間程度になるのです。
かかる時間が、約2/3 ってことで。
他のデーモンのメモリを圧迫しないためにも、現在(2024年3月14日)は、ファイルキャッシュを使用しています。
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