- 1. 概要
- 2. ports
- 3. /etc/ntp.conf 設定
- 4. 起動
- 5. 時刻の同期を確かめる
- 6. 起動できないとき
- 7. ログローテーションの設定
1. 概要
「ntp」についての説明は「ウィキペディア - ntp」を参照ください。
2. ports
「ntpd」は比較的長い歴史のあるプログラムですが、案外、頻繁に更新が行われます。
デフォルトで「/usr/sbin/ntpd」が存在していますが。
「ports」から、最新版を取得して、更新が発生したらすぐに適用できるようにしておきます。
cd /usr/ports/net/ntp
make config
オプションがすごく多くなっていますが、デフォルトのままで問題ないかと思います。
一応、オプションを掲載しておきます。
cd /usr/ports/net/ntp
make NO_DIALOG=yes
make install
インストール時のメッセージを掲載しておきます。
===> Installing for ntp-4.2.8p18_5
===> Checking if ntp is already installed
===> Registering installation for ntp-4.2.8p18_5
Installing ntp-4.2.8p18_5...
Please add
ntpd_program="/usr/local/sbin/ntpd"
ntpdate_program="/usr/local/sbin/ntpdate"
to your /etc/rc.conf or run
sysrc ntpd_program="/usr/local/sbin/ntpd"
sysrc ntpdate_program="/usr/local/sbin/ntpdate"
to enable ntp from ports/packages instead of base ntp.
3. /etc/ntp.conf 設定
「ntp」サーバのコンフィグレーションファイルを編集します。
vi /etc/ntp.conf
自分の上位となる「ntp」サーバの「IP」アドレスを記述します。
「ntp」サーバには、「stratum」という階層構造があります。
一般サーバの「stratum」は、3 か 4 に位置しますので、上位の「ntp」サーバには「stratum」が、2 か 3 あたりのサーバを設定します。
通常は、プロバイダから少なくとも 1 つの「ntp」サーバアドレスを指示してくれているはずです、1 つはそのアドレスを設定します。
こちらを御覧になれば、「ntp」サーバについて情報が得られます。
「ntp」サーバアドレスは、3 つくらい選びます。
複数のサーバとの時刻差を計測することでより正確な時刻が得られます。
仮に、3つの「ntp」サーバの「IP」アドレスに「210.173.160.27」「29.250.35.251」「216.239.35.4」を使用するします。
以下をコメントアウトし。
# The option `iburst' is used for faster initial synchronization.
#
pool 0.freebsd.pool.ntp.org iburst
pool 2.freebsd.pool.ntp.org iburst
最下行に以下のように記述します。
server 210.173.160.27
server 129.250.35.251
server 216.239.35.12
もし、ログファイルを残したいのであれば、以下の記述を加えます。
logfile /var/log/ntpd.log
ログファイルを残す場合、適切なタイミングでローテーションさせるようにします。
ローテーションのさせかたは末尾の方で・・・。
ローカルネットワークアドレスが、「192.168.0.0」で、ローカルネットワーク内のマシンに同期を許可する場合は、以下の記述を加えます。
restrict 192.168.0.0 mask 255.255.0.0 noquery nomodify nopeer notrap
4. 起動
「ntpd」の起動を設定します。
「root」ユーザ権限で。
sysrc ntpd_enable="YES"
sysrc ntpd_program="/usr/local/sbin/ntpd"
sysrc ntpdate_program="/usr/local/sbin/ntpdate"
以前は、起動スクリプトまで書き換えていましたが、現在は、この設定だけで大丈夫です。
起動します。
service ntpd start
5. 時刻の同期を確かめる
時刻の同期を確かめるには、
ntpq -p
というコマンドを使います。
起動・再起動直後には、
remote refid st t when poll reach delay offset jitter
==============================================================================
ntp1.jst.mfeed. 133.243.236.17 2 u 14 64 1 19.240 -136.85 0.015
y.ns.gin.ntt.ne 129.250.35.222 2 u 13 64 1 20.820 -137.31 0.015
time4.google.co .GOOG. 1 u 12 64 1 49.191 -134.48 0.015
てな表示になっていると思います。
起動後、長い場合は、15分以上たたないと、時刻の同期は完了しません。
remote refid st t when poll reach delay offset jitter
==============================================================================
+ntp1.jst.mfeed. 133.243.236.17 2 u 61 64 37 26.276 -6.047 5.570
+y.ns.gin.ntt.ne 129.250.35.222 2 u 10 64 77 22.880 -3.378 4.408
*time4.google.co .GOOG. 1 u 23 64 77 48.945 -0.576 2.968
という具合に、ホスト名の前に「*」マークが表示されれば時刻の同期は完了です。
ホスト名の前のマークが同期の状態を示していて以下の意味を持ちます。
| マーク | 意 味 |
| '*' | 参照同期中であると宣言されたサーバ |
| '#' | 参照可能だが, 同期距離が遠いサーバ |
| '+' | 接続テストに合格し, いつでも参照可能なサーバ. 参照リストにある(好ましい)サーバ |
| ' ' | 同期を試み中, もしくはレスポンスがないため, 参照していないサーバ |
| 'x' | falseticker検査で, 参照リストから外れたサーバ |
| '-' | クラスタリング検査で, 参照リストから外れたサーバ |
| '.' | 参照リストから外れたサーバ |
| 'o' | 参照同期中であると宣言されたサーバ(同期はPPS信号から間接的に行なう) |
6. 起動できないとき
「ntpd」は親サーバと 1000秒以上時刻が離れていると停止します。
そもそも 1000秒以上 時刻が離れた状態からの起動はできません。
そういう場合は。
date 1606131627
と「date」コマンドで時刻を合わせる(上記の例は「YYMMDDHHMI」の形式)か。
ntpdate "NTP サーバのホスト名もしくは IP アドレス"
で時刻合わせをします。
時刻合わせ後にサーバを起動します。
7. ログローテーションの設定
「/etc/ntp.conf」でログを出力する設定を行っている場合、ログローテーションの設定をしておきます。
mkdir -pv /usr/local/etc/newsyslog.conf.d
vi /usr/local/etc/newsyslog.conf.d/ntpd.conf
下記を記述します。
# logfilename [owner:group] mode count size when flags [/pid_file] [sig_num]
/var/log/ntpd.log 644 3 100 * B
「ntpd」のログは、そんなに多くありませんので、100KB で世代交代、3世代管理にしています。
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