FreeBSD 12.3 RELEASE - DNS サーバ - nslookup → drill

 クラウディア
1. 概要
2. dig、nslookup を使うには
3. アドレスの引き方

1. 概要

 「FreeBSD 10.0 RELEASE」以降、「BIND」が標準インストールされなくなったのに伴い、「nslookup」もなくなっています。  代わりに drill を使用します。  「10.x」以前でも、「unbound」をインストールすると「drill」が同時にインストールされます。

2. dig、nslookup を使うには

 実は、「dig」には「short」モードというのがあってちょっとそれを使うようなときもあるのです。  「dig」、「nslookup」を使うには

cd /usr/ports/dns/bind-tools
make config
 オプションはデフォルトのままにしています。
「FreeBSD 12.3 RELEASE」-「/usr/ports/dns/bind-tools」「make config」


cd /usr/ports/dns/bind-tools
make
make install
 これが、結構、大量にダウンロードするようで、少し時間がかかります。

3. アドレスの引き方

 「drill」の形式は基本的に「nslookup」と同じと考えてよいです。  「www.google.co.jp」を例にして「nslookup」と「drill」の出力を比べてみます。  「nslookup」正引き

$ nslookup www.google.co.jp
Server:         DNSキャッシュサーバ名
Address:        DNSキャッシュサーバIPアドレス#53	←	53 とあるのはポート番号です

Non-authoritative answer:
Name:   www.google.co.jp
Address: 216.58.197.195
Name:   www.google.co.jp
Address: 2404:6800:4004:807::2003
 「drill」正引き

$ drill www.google.co.jp
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, rcode: NOERROR, id: 21997
;; flags: qr rd ra ; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 0
;; QUESTION SECTION:
;; www.google.co.jp.    IN      A

;; ANSWER SECTION:
www.google.co.jp.       126     IN      A       216.58.197.195

;; AUTHORITY SECTION:

;; ADDITIONAL SECTION:

;; Query time: 2 msec # ← 実行時間
;; SERVER: "DNSキャッシュサーバ名"
;; WHEN: "実行した日時"
;; MSG SIZE  rcvd: 82 # ← メッセージサイズ
 「nslookup」逆引き

$ nslookup 216.58.197.195
195.197.58.216.in-addr.arpa     name = nrt13s48-in-f3.1e100.net.
195.197.58.216.in-addr.arpa     name = nrt13s48-in-f195.1e100.net.

Authoritative answers can be found from:
 「drill」逆引き

$ drill -x 216.58.197.195
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, rcode: NOERROR, id: 27926
;; flags: qr rd ra ; QUERY: 1, ANSWER: 2, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 0
;; QUESTION SECTION:
;; 195.197.58.216.in-addr.arpa. IN      PTR

;; ANSWER SECTION:
195.197.58.216.in-addr.arpa.    7127    IN      PTR     nrt13s48-in-f3.1e100.net.
195.197.58.216.in-addr.arpa.    7127    IN      PTR     nrt13s48-in-f195.1e100.net.

;; AUTHORITY SECTION:

;; ADDITIONAL SECTION:

;; Query time: 3689 msec   ← 実行時間
;; SERVER: DNSキャッシュサーバ名
;; WHEN: 実行した日時
;; MSG SIZE  rcvd: メッセージサイズ
 逆引きの場合、オプションに「-x」を使用することにご注意ください。 Tips  「drill」とほとんど同じコマンドに「dig」というのがあります。
 drill の方が dig より詳細な情報まで調べられるということですが。drill (ドリル、いわゆる掘削機ですな)というのは dig (発掘) に対する洒落なのだそうな・・・。

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