- 1. 概要
- 2. dig、nslookup を使うには
- 3. アドレスの引き方
1. 概要
「FreeBSD 10.0 RELEASE」以降、「BIND」が標準インストールされなくなったのに伴い、「nslookup」もなくなっています。
代わりに drill を使用します。
「10.x」以前でも、「unbound」をインストールすると「drill」が同時にインストールされます。
2. dig、nslookup を使うには
実は、「dig」には「short」モードというのがあってちょっとそれを使うようなときもあるのです。
「dig」、「nslookup」を使うには
cd /usr/ports/dns/bind-tools
make config
オプションはデフォルトのままにしています。
cd /usr/ports/dns/bind-tools
make
make install
これが、結構、大量にダウンロードするようで、少し時間がかかります。
3. アドレスの引き方
「drill」の形式は基本的に「nslookup」と同じと考えてよいです。
「www.google.co.jp」を例にして「nslookup」と「drill」の出力を比べてみます。
「nslookup」正引き
$ nslookup www.google.co.jp
Server: DNSキャッシュサーバ名
Address: DNSキャッシュサーバIPアドレス#53 ← 53 とあるのはポート番号です
Non-authoritative answer:
Name: www.google.co.jp
Address: 216.58.197.195
Name: www.google.co.jp
Address: 2404:6800:4004:807::2003
「drill」正引き
$ drill www.google.co.jp
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, rcode: NOERROR, id: 21997
;; flags: qr rd ra ; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 0
;; QUESTION SECTION:
;; www.google.co.jp. IN A
;; ANSWER SECTION:
www.google.co.jp. 126 IN A 216.58.197.195
;; AUTHORITY SECTION:
;; ADDITIONAL SECTION:
;; Query time: 2 msec # ← 実行時間
;; SERVER: "DNSキャッシュサーバ名"
;; WHEN: "実行した日時"
;; MSG SIZE rcvd: 82 # ← メッセージサイズ
「nslookup」逆引き
$ nslookup 216.58.197.195
195.197.58.216.in-addr.arpa name = nrt13s48-in-f3.1e100.net.
195.197.58.216.in-addr.arpa name = nrt13s48-in-f195.1e100.net.
Authoritative answers can be found from:
「drill」逆引き
$ drill -x 216.58.197.195
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, rcode: NOERROR, id: 27926
;; flags: qr rd ra ; QUERY: 1, ANSWER: 2, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 0
;; QUESTION SECTION:
;; 195.197.58.216.in-addr.arpa. IN PTR
;; ANSWER SECTION:
195.197.58.216.in-addr.arpa. 7127 IN PTR nrt13s48-in-f3.1e100.net.
195.197.58.216.in-addr.arpa. 7127 IN PTR nrt13s48-in-f195.1e100.net.
;; AUTHORITY SECTION:
;; ADDITIONAL SECTION:
;; Query time: 3689 msec ← 実行時間
;; SERVER: DNSキャッシュサーバ名
;; WHEN: 実行した日時
;; MSG SIZE rcvd: メッセージサイズ
逆引きの場合、オプションに「-x」を使用することにご注意ください。
Tips
「drill」とほとんど同じコマンドに「dig」というのがあります。
drill の方が dig より詳細な情報まで調べられるということですが。drill (ドリル、いわゆる掘削機ですな)というのは dig (発掘) に対する洒落なのだそうな・・・。
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