ここまでの時点で、システムインストールと「VirtualBox Guest Additions」の設定は終わっているものとします。
それぞれのインストール・設定に関しては。
「FreeBSD - デスクトップ環境構築 - 共通事項 - システムインストール」
「FreeBSD - デスクトップ環境構築 - 共通事項 - VirtualBox Guest Additions」
をご参照ください。
2. インストール
pkg install -y xorg ja-font-migmix numlockx
pkg install -y sddm plasma6-sddm-kcm sddm-freebsd-black-theme cursor-neutral-white-theme
pkg install -y kde kdeaccessibility
最下行のコマンドは、以前は、「kde」のみで良かったのですが、現在は、「kdeaccessibility」まで明示的にインストールしないと、「KDE システム設定」がインストールされませんので、何も操作できません。
最下行のコマンド実行時に、下記のログが表示されます。
The process will require 3 GiB more space.
ということで、そこそこの容量が必要になります。
以下、バージョンの推移です。
・「FreeBSD 12.1 RELEASE」「kde5-5.16.5.19.08.1」
・「FreeBSD 11.4 RELEASE」「kde5-5.18.4.1.19.14.3」
・2020年11月 5日 「kde5-5.19.5.20.08.2」
・2021年 4月28日頃 「FreeBSD 13.0 RELEASE」 「kde5-5.20.5.20.14.3」
・2021年12月25日 「kde5-5.22.5.21.08.1」
・2022年12月 9日 「FreeBSD 12.4 RELEASE」 「kde5-5.24.6.22.08.1」
・2023年 4月21日 「FreeBSD 13.2 RELEASE」 「kde5-5.27.3.22.12.3」
・2024年 1月 9日 「FreeBSD 14.0 RELEASE」 「kde5-5.27.8.23.08.1_2」
・2024年 3月18日 「FreeBSD 13.3 RELEASE」 「kde5-5.27.10.23.08.4_2」
・2024年 6月11日 「FreeBSD 14.1 RELEASE」 「kde5-5.27.10.23.08.5_2」
・2024年10月18日 「FreeBSD 13.4 RELEASE」 「kde5-5.27.10.23.08.5_2」
・2024年12月23日 「FreeBSD 14.2 RELEASE」 「kde5-5.27.10.23.08.5_2」
・2025年 4月 4日 「FreeBSD 13.5 RELEASE」 「kde5-5.27.11.23.08.5_2」
2025年6月20日の時点で、下記のバージョンでした。
$ pkg info kde
kde-6.3.5.25.04.2
Name : kde
Version : 6.3.5.25.04.2
Installed on : Fri Jun 20 14:50:51 2025 JST
Origin : x11/kde
Architecture : FreeBSD:14:*
Prefix : /usr/local
Categories : x11 kde
Licenses : NA
Maintainer : kde@FreeBSD.org
WWW : https://www.kde.org
Comment : KDE Plasma Desktop and Applications (meta port)
Options :
MPV : on
VLC : off
Annotations :
build_timestamp: 2025-06-12T11:59:11+0000
built_by : poudriere-git-3.4.2-12-g74a54a88
port_checkout_unclean: no
port_git_hash : 83b29a95b
ports_top_checkout_unclean: no
ports_top_git_hash: 54dece1aa
repo_type : binary
repository : FreeBSD
Flat size : 243B
Description :
KDE is a powerful Free Software graphical desktop environment for Linux
and Unix workstations.
x11/kde contains Plasma Desktop and basic set of KDE Applications.
More KDE applications can be found in x11/kde-gear metaport.
3. SDDM カスタマイズ
ログイン画面の解像度を「1366x768」とし、キーボードレイアウトを「jp.106」にします。
「root」ユーザ権限で。
sh
cat << 'EOF' >> /usr/local/share/sddm/scripts/Xsetup
xrandr --output VGA-0 --mode 1366x768 --rate 60
setxkbmap -layout jp
EOF
exit
テーマを変更したり、カーソルを変更しようかとも思いましたが。
「KDE」の個性があるので、そのままにしています。
4. 設定
前回まで、特に何もしなくてもシャットダウン操作ができていたように記憶しているのですが。
今回、「polkit」の設定を変えないと、メニューから、シャットダウンや再起動ができなくなっていました。
一般ユーザからもシャットダウンできるようにします。
逆に、一般ユーザからシャットダウンさせないようにするにはこの手順を行わないでください。
「root」ユーザ権限で。
sh
cat << 'EOF' >> /usr/local/etc/polkit-1/rules.d/50-default.rules
polkit.addRule(function (action, subject)
{
if ((action.id == "org.freedesktop.consolekit.system.restart" ||
action.id == "org.freedesktop.consolekit.system.stop") &&
subject.isInGroup("wheel"))
{
return polkit.Result.YES;
}
});
EOF
exit
「wheel」の箇所に、再起動・シャットダウンを許可したいユーザの所属する、グループ名を記述します。
前項までインストール・設定したものを有効にします。
「root」ユーザ権限で。
sysrc polkitd_enable=YES
sysrc dbus_enable=YES
sysrc sddm_enable=YES
sysrc sddm_lang=ja_JP
日本語環境を有効にします。
sh
cat << 'EOF' >> /etc/profile
export LANG=ja_JP.UTF-8
EOF
cat << 'EOF' >> /etc/csh.cshrc
setenv LANG ja_JP.UTF-8
EOF
exit
5. 起動
「root」ユーザ権限で。
/etc/fstab
の最下行に1行加えます。
sh
cat << 'EOF' >> /etc/fstab
proc /proc procfs rw 0 0
EOF
exit
システムを再起動します。
再起動後、以下の画面が表示されれば基本的な設定は完了です。
