- 1. 概要
- 2. インストール
- 3. 設定
- 4. 起動
- 5. 接続
- 6. タイル型への接続時の注意
1. 概要
一時期、「xrdp」が機能しなくなっていて、そのまま放っておいたのですが、先日、『動作するようになっている』と連絡をいただきまして・・・やってみます。
何しろ、わざわざ、ご連絡いただけるとは、ありがたいことです。
「FreeBSD」ユーザが少なくなっているという話もある中、心強く感じます。
2020年7月20日、「FreeBSD 11.4 RELEASE」での操作です。
2. インストール
デスクトップ関係は、もっぱら、「pkg」でインストールするのが、吉です。
pkg install -y xrdp
この時点でのバージョンは
xorgxrdp-0.2.13_2
xrdp-0.9.13.1,1
となっておりまして、
xorgxrdp-0.2.7
xrdp-0.9.7_1,1
リビジョンの違いではあります。
3. 設定
元ネタは、
/usr/local/etc/xrdp/startwm.sh.sample
にありますので、安心していじりましょう。
vi /usr/local/etc/xrdp/startwm.sh
短いので、この際、全文を掲載しておきます。
#!/bin/sh
#
# This script is an example. Edit this to suit your needs.
# If ${HOME}/startwm.sh exists, xrdp-sesman will execute it instead of this.
#### set environment variables here if you want
# export LANG=en_US.UTF-8
#### start desktop environment
# exec gnome-session
# exec mate-session
# exec start-lumina-desktop
# exec startkde
# exec startxfce4
exec xterm
基本は、ログインマネージャ用に記述する「.xinitrc」「.xsession」「.xprofile」の類と同じ記述です。
最低限の記述として
export LANG=ja_JP.UTF-8
だけ記述しておきましょうか・・・。
exec xterm
の記述のままですと、「xterm」のみが起動します(これは、今回、初めて知りました)。
「exec」のパラメータに、基本的には、
/usr/local/share/xsessions/*.desktop
の
Exec=
の行に書いてあるものと同じ内容を記述します。
すなわち、「mate」であれば
exec mate-session
と記述します。
「Read Only」になっていますので、「w!」で書き込みます。
各ユーザで
~/startwm.sh
を書いておけば、ユーザごとにログインセッションを変えることもできます。
「xrdp」を有効化します。
cat << EOF >> /etc/rc.conf
xrdp_enable="YES"
xrdp_sesman_enable="YES"
EOF
4. 起動
サーバを起動します。
service xrdp start
service xrdp-sesman start
5. 接続
「Windows 10 Home バージョン 2004」から接続してみます。
「Windows10」-「スタート」→「Windows アクセサリ」→「リモートデスクトップ接続」
コンピュータ名(もしくは、IP アドレス)とユーザ名を入力して
「接続」
パスワードを入力して
(常に同じユーザでログインするのであれば、「資格情報を常に確認する」のチェックを外しておけば、この画面は表示されません)
ログインできました。
(これは、「MATE」のほぼデフォルトのデスクトップです)
ちなみに、
/usr/local/etc/xrdp/startwm.sh
で
exec xterm
のままにしておくと
てな、画面になります。
6. タイル型への接続時の注意
デスクトップ環境が、タイル型で、Win キーをいわゆる mod キーに割り当てている場合
「キーボード」「Windows のキーの組み合わせを割り当てます」に
「リモートコンピュータ」を設定していないと
キーによる操作が、一切利きませんので、ご注意ください。
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