1. 概要
通常は、デスクトップ環境を構築する場合は、「ports」は扱わないのですが、「FreeBSD 12.3 RELEASE」で、「vscode」が「pkg」に存在しないことがあって。
かろうじて、「ports」には存在するようなので、「ports」の環境を整えました。
一応、今回も環境だけは整えておこうかと思います。
以下の作業はすべて、「root」ユーザ権限で行います。
2. git インストール
以前の「ports」は、「Subversion」で管理されていましたが、現在(2021年12月20日)の「ports」は、「git」で管理されています。
まずは、「git」をインストールします。
pkg install -y git
3. リポジトリ取得
リポジトリを取得します。
git clone --depth 1 https://git.FreeBSD.org/ports.git /usr/ports
4. perl5 アップグレード
いつもは、すぐに次の項に移るのですが・・・。
前の方の作業で、「perl5 36」がインストールされています。
以降の作業で、「perl5 40」が必要になりますので、アップグレードします。
まずは、「ports」の環境を整えます。
「make」のコンフィグレーションファイルを、コピーして編集します。
cp /usr/share/examples/etc/make.conf /etc/make.conf
chmod 644 /etc/make.conf
vi /etc/make.conf
今回、「FreeBSD 14.3 RELEASE」では、2025年6月11日の時点では、デフォルトで、「perl5 5.36」インストールされるのですが。
この後の作業で、「autoconf」をインストールする際、「perl5 5.40」が必要になるので、あらかじめ記述しておきます。
DEFAULT_VERSIONS+=perl5=5.40
「git」でインストールされた「perl5.36」をアンインストールしておきます。
pkg remove -y perl5
pkg remove -y perl5.40
このとき、「git」も削除されるので、本項の後、「git」をインストールする必要があります。
cd /usr/ports/lang/perl5.40
make config
オプションをそのままにしておきます。
make NO_DIALOG=yes
make reinstall
この後、「git」を同じ要領で、「ports」でインストールしておきます。
「git」は、下記の場所にあります。
/usr/ports/devel/git
5. 設定
「ports」に関連するパッケージをインストールします。
cd /usr/ports/ports-mgmt/portupgrade
make config
オプションは、デフォルトのままにしておきます。
make NO_DIALOG=yes
make reinstall
「ports」を最新に保つために、「Makefile」を作成しておきます。
vi ~/Makefile
下記を記述します。
ports:
git -C /usr/ports pull
portsdb -Fu
portversion -v
portversion -v | grep '<'
(コピペすると TAB がスペースになったりします、作成後、「/root/Makefile」を編集して、2行目以降の行頭に TAB をいれてください)
これで、「root」ユーザが、ホームディレクトリで。
make
することで、「ports」のリポジトリをアップデートします。