データベース - データ型 - inet ネットワークアドレス型

1.　概要

2.　解説

3.　MySQL

4.　参考サイト

1.　概要

　「inet」型は、IPアドレス（IPv4およびIPv6）を格納するためのデータ型です。
　「PostgreSQL」でしか使ったことがない、特殊なデータ型です。
　「MySQL」には、調べた限り、ありません。
　「Oracle」「IBM DB2」などの他のデータベースには、あるかないかようわかりません。

2.　解説

　実際には、ネットワークアドレス型というのは、「cidr」「inet」「macaddr」とありまして、それぞれ以下のように定義されています。
　以下、ほぼ、公式ドキュメントからの引用です。

　「cidr」の入出力が例示されておりまして、下記のように記されております。

　となっております。
　「inet データ型と cidr データ型との基本的な相違は、inet ではネットマスクの右側に 0 でないビット値を受け付けますが、cidr では受け付けないことです。」とありまして。
　さらにおまけで、「もし「inet」もしくは「cidr」の値の出力書式が気に入らないのであれば、関数「host」、「text」および「abbrev」を試してください。」と「tips」がついております。

3.　MySQL

　「MySQL」には、「inet」型はないのですが、「ChatGPT」軍曹に相談したら。
　「IPv4」であれば「INT UNSIGNED」型と「INET_ATON()」「INET_NTOA()」関数を利用して、疑似的なことができます。
　下記のようにテーブルを作成して。


CREATE TABLE table_name
(
  id SERIAL NOT NULL
  , name TEXT NOT NULL
  , address INT UNSIGNED NOT NULL
  , PRIMARY KEY (id)
);


　「INSERT」します。


INSERT INTO table_name(name, address) VALUES ('wifi01', INET_ATON('192.168.10.1'));


SELECT id, name, INET_NTOA(address) FROM table_name;


　の結果は。


+----+--------+------------+
| id | name   | address    |
+----+--------+------------+
|  1 | wifi01 | 3232238081 |
+----+--------+------------+


　ですが。
　「INET_NTOA()」を使えば。


SELECT id, name, INET_NTOA(address) FROM table_name;


+----+--------+--------------------+
| id | name   | INET_NTOA(address) |
+----+--------+--------------------+
|  1 | wifi01 | 192.168.10.1       |
+----+--------+--------------------+


　になります。
　「IPv6」だと、「BINARY(16)」型と、「INET6_ATON()」「INET6_NTOA()」関数を使うことになりますが、これはまだやってみていません。

4.　参考サイト

　本ページは、「ChatGPT」軍曹および下記のサイトを参考にさせていただきました。

「ネットワークアドレス型」