- 1. 概要
- 2. 出力先変更
- 3. ログローテーション
1. 概要
本ページでは、「Postfix」のログの出力先およびローテーションについて記述しています。
わたしの管理しているメールサーバは1日にせいぜい数百通から数千通程度なので、詳細にログを出力していますが、メールサーバの状況によりログに内容を絞るなり、応用してください。
コンフィグレーションファイルの行番号は、バージョンによって異なります。
「Rspamd」のログもメールのログとして、出力しています。
その方法については、「メールサーバ(postfix)- Rspamd」をご参照ください。
2. 出力先変更
ログの出力先は。
/etc/syslog.conf
に記述してあります。
デフォルトでは。
mail.info /var/log/maillog
となっています。
わたしは。
/var/log
の配下が、ごちゃごちゃして読みにくくなるのが嫌いなので、種別ごとに、サブディレクトリに分けるようにしています。
メールのログは。
/var/log/mail
を出力先に設定しています。
出力先を「/var/log」から「/var/log/mail」に変更するには。
mkdir -pv /var/log/mail
touch /var/log/mail/maillog
でディレクトリを作成して、空のログファイルを作成しておきます。
その上で「/etc/syslog.conf」の記述を。
mail.* /var/log/mail/maillog
に変更します。
「mail.*」は、デバッグも含め、大量のログを出力しますので、動作が安定してきたら、「mail.info」あたりに変更すべきでしょう。
ログのレベルに関しては、「メンテナンス・トラブルシュート - newsyslog・crontab(ログローテーション・定時処理)」をご参照ください。
3. ログローテーション
ログローテーションは。
/etc/newsyslog.conf
に記述してあります。
デフォルトでは。
/var/log/maillog 640 7 * @T00 JC
となっています。これは毎日00:00にローテーションして、7日分の過去ログを保持。過去ログは圧縮ファイルで持つ設定です。
これを、毎日00:00のローテーションで30日分保持し、過去ログを圧縮しないようにするには
/var/log/mail/maillog 640 30 * @T00 B
と記述します。
以上の設定を終えたら、下記のコマンドで、「syslogd」を再起動すれば、設定が有効になります。
service syslogd restart
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