メールサーバ(postfix)- Rspamd(スパムフィルタ) - SenderScore


クラウディア 


1. 概要
2. 状況
3. 設定
4. 参考サイト

1. 概要

 「Rspamd」では、ブラックリストを登録しているサイトへ問い合わせを行って、ブラックリストにはいっているサイトは、スパムのスコアが高くなるようにしています。  「SenderScore」は、ブラックリストを登録しているサイトのひとつであるようです。  参考サイトには、下記のように書いてあります。
アメリカの Return Path 社が提供している IP レピュテーションスコアの判定サイトです。入力欄にドメイン、または IP アドレスを入力することで、0〜100 でスコアが判明します。

2. 状況

 ところが、「Rspamd」が「SenderScore」への問い合わせを行っているときでしょうか。

Aug 20 15:40:48 nt rspamd[97987]: <71fyi4>; monitored; rspamd_monitored_dns_cb: DNS reply returned 'no error' for score.senderscore.com while 'no records with this name' was expected when querying for '1.0.0.127.score.senderscore.com'(likely DNS spoofing or BL internal issues)
 てなログが、ずっと出力され続けるのです。  「ChatGPT」くんに尋ねてみると。
ログの意味
1. rspamd_monitored_dns_cb
 → Rspamd が DNS クエリを監視しているコールバックの名前です。
 ここでは SenderScore の DNSBL を問い合わせています。

2. DNS reply returned 'no error'
 → DNS サーバーから返答はあったが、返ってきた内容が想定と違ったという意味です。

3. while 'no records with this name' was expected
 → 通常、この IP(127.0.0.1 などの形式で反転したもの)に対して NXDOMAIN(存在しない) が返ることを期待していたのに、レコードが返ってきた。

4. likely DNS spoofing or BL internal issues
 → 原因の可能性として:
	・DNS 応答の偽装(DNS spoofing)
	・SenderScore 側の内部問題(BL サーバーが正しく返さなかった)

具体例
 Rspamd は SenderScore(スパム送信者評価サービス)に対して、ある IP を逆引きした x.x.x.x.score.senderscore.com のレコードを問い合わせます。
	・通常は「この IP は登録されていない」場合、NXDOMAIN が返る
	・今回は NXDOMAIN ではなく「no error」で返ってきた → Rspamd は想定外として警告を出した

影響
	・Rspamd 自体は動作している
	・スコア判定が正確でない可能性がある
	・DNSBL が一時的に問題を抱えている場合に出やすい

対策
 一時的な現象なら無視してもよい
	→ SenderScore 側の問題であることが多い

 DNS サーバーの設定確認
	→ キャッシュやフォワーダーの挙動で誤応答が返る場合がある

 Rspamd を最新にアップデート
	→ SenderScore の問い合わせ方法や監視のロジックが改善されている場合がある

 ログを監視
	→ 頻発する場合は SenderScore の障害やネットワーク問題を疑う

まとめ
 このログは「Rspamd が SenderScore の DNSBL に問い合わせた結果、想定外の返答を受けた」ことを示しています。多くの場合は DNSBL 側の一時的な問題 で、すぐにメールフィルタリングが止まるような致命的なエラーではありません。
 ちゅうことだそうです。  一時的ではない。  「DNS」のキャッシュは、何度かクリアしたりしました。  「Rspamd」は、最新にしてる。  ので、当面、「SenderScore」への問い合わせを無効にしようかと思いますたが・・・「ChatGPT」くんの提案通りには動かなかったので。  ログの抑止を「ChatGPT」くんと相談することにしました。

3. 設定

 長いことかかって、やっとたどり着いたのが、下記の解決策。  最善ではないが・・・。  やらしいログだけを抑止しました。  こわいのは、必要なログが出力されなくなりそうなことですが、動きがおかしいときは、ログの設定を元に戻す予定です。  「root」ユーザ権限で。

vi /usr/local/etc/rspamd/local.d/logging.inc
 設定をこんな風にしていたのですが・・・。

type = "syslog";
facility = "mail";
level = "silent";

debug_modules = ["clamav"];
 「syslog」の「mail」に出しているところまではそのままで。

type = "syslog";
facility = "mail";
level = "warning";

info_modules = ["clamav"];
 ログレベルを「warning」にして、「clamav」だけ「info」にするちゅうことですな。  設定をチェックして、エラーがなければ再起動。

rspamadm configtest

service rspamd restart
 とりあえず、状況の項目はクリアしました。

4. 参考サイト

 本ページは、下記のサイトおよび「ChatGPT」くんを参考にさせていただきました。
IP レピュテーションとは?

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