ネットワーク - IPv6 - nslookup・dig・dirll

 クラウディア
1. 概要
2. nslookup
3. dig
4. drill

1. 概要

 「nslookup」「dig」「drill」を総称して何というのか、一般名詞が見当たらない。  ホスト名に対するアドレスを検索したり、アドレスからホスト名を検索したりするアレ、ですな。  本ページは、下記のサイトを参考にさせていただきました。
nslookup で IPv6 のアドレスを調べる」
「dig コマンドで ipv6 アドレス(AAAAレコード)を取得」
「drill(1) 」
「www.amazon.co.jp は時々 IPv6 に対応する

2. nslookup

 「nslookup」の手順は、ちょっと面倒(?)。  いったん起動したうえで。

nslookup
 タイプをいれたうえで。

> set type=AAAA
 ホスト名を入力すると、返ってきます。

> www.ocn.ne.jp
Server:         127.0.0.1
Address:        127.0.0.1#53

Non-authoritative answer:
Name:   www.ocn.ne.jp
Address: 2400:4040:5d:496:219:164:251:192

3. dig

 「dig」「drill」は、プロンプトを介す必要はありません。  「dig」は、後ろに「aaaa」というオプションを追加します。  (参考サイトでは、「AAAA」と大文字で書いてありますが、小文字でいいようです、Shift 押すの面倒くさいもんね)

dig www.ocn.ne.jp aaaa
 下記のように、返ってきます。

; <<>> DiG 9.20.2 <<>> www.ocn.ne.jp AAAA
;; global options: +cmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 58690
;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 1

;; OPT PSEUDOSECTION:
; EDNS: version: 0, flags:; udp: 1232
;; QUESTION SECTION:
;www.ocn.ne.jp.                 IN      AAAA

;; ANSWER SECTION:
www.ocn.ne.jp.          30      IN      AAAA    2400:4040:5d:496:219:164:251:192

;; Query time: 41 msec
;; SERVER: 127.0.0.1#53(127.0.0.1) (UDP)
;; WHEN: Fri Nov 15 16:52:21 JST 2024
;; MSG SIZE  rcvd: 70

4. drill

 「drill」は、「-6」という、オプションをつけます。  (これは、あとで間違いとわかる、実は、「dig」とほぼ同じやり方)

drill -6 www.ocn.ne.jp
 コマンドは、これで間違いないのですが、ちと時間がかかった挙句、下記だったり。

Error: error sending query: No (valid) nameservers defined in the resolver
 下記だったりで返ってきます。

Error: error sending query: Error creating socket
 (「OCN」さん、何度も使ってごめんなさい)  「drill」が動かないのは、何かの設定が足りないようです。  これは、「nameserver」やキャッシュサーバの設定の問題でした。  「IPv6」のルートを通すために、ループバックアドレスを使ってみます。  以下、「root」ユーザ権限で。  「nameserver」の設定。

vi /etc/resolv.conf
 下記の行を追加します。

nameserver ::1
 キャッシュサーバの設定。

vi /usr/local/etc/unbound/unbound.conf

server:
 のセクションに下記の行を追加します。

        interface: ::1
 そのうえで。

service unbound restart
 で、もう一度確認。

drill -6 www.ocn.ne.jp
 で、結果が。

;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, rcode: NOERROR, id: 59417
;; flags: qr rd ra ; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 0
;; QUESTION SECTION:
;; www.ocn.ne.jp.       IN      A

;; ANSWER SECTION:
www.ocn.ne.jp.  20      IN      A       219.164.251.192

;; AUTHORITY SECTION:

;; ADDITIONAL SECTION:

;; Query time: 322 msec
;; SERVER: ::1
;; WHEN: Thu Nov 21 09:06:05 2024
;; MSG SIZE  rcvd: 47
 あり?  「IPv4」で返ってきてるじゃん。  で、「doggo」というコマンドから類推してやってみたら・・・。

drill www.ocn.ne.jp aaaa

;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, rcode: NOERROR, id: 19680
;; flags: qr rd ra ; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 0
;; QUESTION SECTION:
;; www.ocn.ne.jp.       IN      AAAA

;; ANSWER SECTION:
www.ocn.ne.jp.  30      IN      AAAA    2400:4040:5d:496:219:164:251:192

;; AUTHORITY SECTION:

;; ADDITIONAL SECTION:

;; Query time: 20 msec
;; SERVER: 61.122.116.179
;; WHEN: Thu Nov 21 09:23:15 2024
;; MSG SIZE  rcvd: 59
 ということで、オプションは、後ろに「aaaa」をつけるが正解です。  「-6」オプションは、問い合わせ先のサーバを「IPv6」でお願いするということです。  戻りの。

;; SERVER:
 欄の記述が、「-6」だと、「IPv6」のサーバアドレスになります。
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