1. 概要
「nslookup」「dig」「drill」を総称して何というのか、一般名詞が見当たらない。
ホスト名に対するアドレスを検索したり、アドレスからホスト名を検索したりするアレ、ですな。
本ページは、下記のサイトを参考にさせていただきました。
「nslookup で IPv6 のアドレスを調べる」
「dig コマンドで ipv6 アドレス(AAAAレコード)を取得」
「drill(1) 」
「www.amazon.co.jp は時々 IPv6 に対応する」
2. nslookup
「nslookup」の手順は、ちょっと面倒(?)。
いったん起動したうえで。
nslookup
タイプをいれたうえで。
> set type=AAAA
ホスト名を入力すると、返ってきます。
> www.ocn.ne.jp
Server: 127.0.0.1
Address: 127.0.0.1#53
Non-authoritative answer:
Name: www.ocn.ne.jp
Address: 2400:4040:5d:496:219:164:251:192
3. dig
「dig」「drill」は、プロンプトを介す必要はありません。
「dig」は、後ろに「aaaa」というオプションを追加します。
(参考サイトでは、「AAAA」と大文字で書いてありますが、小文字でいいようです、Shift 押すの面倒くさいもんね)
dig www.ocn.ne.jp aaaa
下記のように、返ってきます。
; <<>> DiG 9.20.2 <<>> www.ocn.ne.jp AAAA
;; global options: +cmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 58690
;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 1
;; OPT PSEUDOSECTION:
; EDNS: version: 0, flags:; udp: 1232
;; QUESTION SECTION:
;www.ocn.ne.jp. IN AAAA
;; ANSWER SECTION:
www.ocn.ne.jp. 30 IN AAAA 2400:4040:5d:496:219:164:251:192
;; Query time: 41 msec
;; SERVER: 127.0.0.1#53(127.0.0.1) (UDP)
;; WHEN: Fri Nov 15 16:52:21 JST 2024
;; MSG SIZE rcvd: 70
4. drill
「drill」は、「-6」という、オプションをつけます。
(これは、あとで間違いとわかる、実は、「dig」とほぼ同じやり方)
drill -6 www.ocn.ne.jp
コマンドは、これで間違いないのですが、ちと時間がかかった挙句、下記だったり。
Error: error sending query: No (valid) nameservers defined in the resolver
下記だったりで返ってきます。
Error: error sending query: Error creating socket
(「OCN」さん、何度も使ってごめんなさい)
「drill」が動かないのは、何かの設定が足りないようです。
これは、「nameserver」やキャッシュサーバの設定の問題でした。
「IPv6」のルートを通すために、ループバックアドレスを使ってみます。
以下、「root」ユーザ権限で。
「nameserver」の設定。
vi /etc/resolv.conf
下記の行を追加します。
nameserver ::1
キャッシュサーバの設定。
vi /usr/local/etc/unbound/unbound.conf
server:
のセクションに下記の行を追加します。
interface: ::1
そのうえで。
service unbound restart
で、もう一度確認。
drill -6 www.ocn.ne.jp
で、結果が。
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, rcode: NOERROR, id: 59417
;; flags: qr rd ra ; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 0
;; QUESTION SECTION:
;; www.ocn.ne.jp. IN A
;; ANSWER SECTION:
www.ocn.ne.jp. 20 IN A 219.164.251.192
;; AUTHORITY SECTION:
;; ADDITIONAL SECTION:
;; Query time: 322 msec
;; SERVER: ::1
;; WHEN: Thu Nov 21 09:06:05 2024
;; MSG SIZE rcvd: 47
あり?
「IPv4」で返ってきてるじゃん。
で、「doggo」というコマンドから類推してやってみたら・・・。
drill www.ocn.ne.jp aaaa
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, rcode: NOERROR, id: 19680
;; flags: qr rd ra ; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 0
;; QUESTION SECTION:
;; www.ocn.ne.jp. IN AAAA
;; ANSWER SECTION:
www.ocn.ne.jp. 30 IN AAAA 2400:4040:5d:496:219:164:251:192
;; AUTHORITY SECTION:
;; ADDITIONAL SECTION:
;; Query time: 20 msec
;; SERVER: 61.122.116.179
;; WHEN: Thu Nov 21 09:23:15 2024
;; MSG SIZE rcvd: 59
ということで、オプションは、後ろに「aaaa」をつけるが正解です。
「-6」オプションは、問い合わせ先のサーバを「IPv6」でお願いするということです。
戻りの。
;; SERVER:
欄の記述が、「-6」だと、「IPv6」のサーバアドレスになります。