1. 概要
まずは、ユーザの追加(adduser)に関して記述します。
Linux の場合、このコマンドが「useradd」に、なっております。
CentOS だと、「man adduser」でも、「useradd」のマニュアルが表示されるので、不思議。
英語に詳しくないので断言できませんが、英語風に言えば、「ユーザの追加」は、「add user」であって、「user add」ではないような気がする。
FreeBSD のインストールの途中で、初期ユーザの作成時にこのコマンドが実行されます。
root ユーザのみで、運用することは、セキュリティ上も危険ですので、必ず、実行するように心がけることをお勧めします。
インストール時に実行する、いちばん、べたな流れで記述していきます。
2. adduser
上記に示したように、一番べたな流れで・・・。
root ユーザで、
adduser
ユーザ名を入力して Enter
Username:
フルネームを入力して Enter
ここ、省略してもいいし、上記と同じものを使用してもいいのですが、デスクトップ環境で使用するログインマネージャによっては、このフルネームの方をログイン画面に表示したりするので、意図的に変えることも運用的にはいいかもしれません。
Full name:
ユーザID を入力して Enter
特に運用で、ID を意識していないなら、省略可能です。
省略した場合、1000 を先頭として、昇順に空き番が割り当てられていきます。
Uid (Leave empty for default):
ログイングループを入力して Enter
これも、意図的に同じグループを使用したりするのでなければ、省略可能です。
省略すると、ユーザ名(ログイン名)と同じ名称になります。
(ここでは、ユーザ名を「hogehoge」にしたのだ)
Login group [hogehoge]:
ここは、いつも省略して Enter していますが
おそらくは、既存ユーザがいて、そのユーザを同じグループにいれる場合、そのユーザ名を入力するのだと思われます。
(「invite」で「Invite you」を「淫売という」と訳した、馬鹿な話を思い出してしまった)
Login group is hogehoge. Invite hogehoge into other groups? []:
ここも、いつも省略して Enter しています。
ログインクラスってなんじゃろ?
Login class [default]:
使用する、シェルを入力して Enter
シェルスクリプトには、「sh」を使用するべきだと思っていますが、コマンドで売っているときにさすがに「sh」は不便ですわな。
通常は「tcsh」か「bash」ってとこでしょう。
候補にない場合は、「ports」か「pkg」でインストールして、ユーザ登録してログイン後に、「chsh」で変更します。
Shell (sh csh tcsh bash rbash nologin) [sh]:
ホームディレクトリを入力して Enter
通常は省略して、[] に表示されている、デフォルトの値を使います。
Home directory [/home/hogehoge]:
ホームディレクトリのパーミッションを入力して Enter
通常省略して、デフォルトの値を使いますので、入力形式を知りません。
Home directory permissions (Leave empty for default):
パスワードでの認証を行うかきいてきます。
通常は、デフォルト「yes」のまま Enter
Use password-based authentication? [yes]:
エンプティパスワード(パスワードなし)を使用するかきいてきます。
通常は、デフォルト「no」のまま Enter
Use an empty password? (yes/no) [no]:
ランダムパスワードを使用するかきいてきます。
通常は、デフォルト「no」のまま Enter
Use a random password? (yes/no) [no]:
パスワードの入力を求められますので、2回入力します。
エコーバックされませんので、ご注意ください。
入力して Enter すれば、次の行へ進みます。
Enter password:
Enter password again:
ユーザ作成後、ロックアウト(つまり凍結してログインさせない)するかきいてきます。
通常は、デフォルト「no」のまま Enter
Lock out the account after creation? [no]:
入力した内容を表示して、この内容でいいか、たずねてきます。
問題なければ yes Enter、やり直すのであれば no Enter。
Username : hogehoge
Password : *****
Full Name : hogehoge-user
Uid : 1002
Class :
Groups : hogehoge
Home : /home/hogehoge
Home Mode :
Shell : /bin/tcsh
Locked : no
OK? (yes/no):
yes Enter で進めば、ユーザを作成して、他のユーザを作成するか、たずねてきます。
続けて作成するのであれば yes Enter、これ以上作成しないのであれば no Enter。
adduser: INFO: Successfully added (hogehoge) to the user database.
Add another user? (yes/no):
3. 一連の流れ
この一人分のユーザを作成する一連の流れを、行番号をつけて表示してみます。
> adduser
Username: hogehoge
Full name: hogehoge-user
Uid (Leave empty for default):
Login group [hogehoge]:
Login group is hogehoge. Invite hogehoge into other groups? []:
Login class [default]:
Shell (sh csh tcsh bash rbash nologin) [sh]: tcsh
Home directory [/home/hogehoge]:
Home directory permissions (Leave empty for default):
Use password-based authentication? [yes]:
Use an empty password? (yes/no) [no]:
Use a random password? (yes/no) [no]:
Enter password:
Enter password again:
Lock out the account after creation? [no]:
Username : hogehoge
Password : *****
Full Name : hogehoge-user
Uid : 1002
Class :
Groups : hogehoge
Home : /home/hogehoge
Home Mode :
Shell : /bin/tcsh
Locked : no
OK? (yes/no): yes
adduser: INFO: Successfully added (hogehoge) to the user database.
Add another user? (yes/no):
ほら、コマンド入力行を含めても、30行に満たない長さです。
何も怖くありませんよ。