FreeBSD - メンテナンス・トラブルシュート - コマンド・ユーティリティ - vipw の裏技
- 1. 概要
- 2. 既存 ID のユーザを作成する
- 3. 何の得があるか・・・
1. 概要
「裏技」とか書いちゃいましたけど、知っている人には常識なことで、わたしが知らなかっただけのことかもしれません。
わたしはびっくりしたのです。
2. 既存 ID のユーザを作成する
/etc/passwd
ファイル内に
hogehoge:*:1001:1001::0:0:hogehoge-user:/home/hogehoge:/bin/tcsh
というユーザがいる状態で、ユーザ ID 1002 が空きだったとします。
通常、次にユーザを作るなら、ユーザ ID 1002 のユーザを作成しますが・・・。
vipw で
fugafuga:*:1001:1001::0:0:fugafuga-user:/home/hogehoge:/bin/tcsh
というユーザを作ることが可能なのです。
エラーもおきずに保存できます。
fugafuga ユーザは passwd で、hogehoge と別のパスワードを設定できます。
で、ログイン環境他、ほぼすべての環境・環境変数を hogehoge と同じものを使用することができます。
3. 何の得があるか・・・
一見、たんにそんなことができても無意味に見えるかもしれません。
これ一体何の得があるかというと・・・。
xrdp 等を使用して、リモートデスクトップ環境を提供している場合。
通常、リモートデスクトップ接続している状態で、同じユーザがログインすると、接続済のユーザが強制ログアウトになりますが。
前項の状態で hogehoge がリモートデスクトップ接続していて fugafuga がリモートデスクトップ接続してきても、hogehoge はログインしたままその環境を使い続けることができます。
ある程度、大きなシステムで、複数のプロセスが同時実行している状態で、Eclipse 等によりデバッグを行うとき、ワークスペースを分けて、hogehoge と fugafuga が別のプロセスを同時にデバッグすることが可能なのです!
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