コマンド・ユーティリティ - ls の表示色を変更する - ネイティブな ls の表示色を変更する
- 1. ネイティブな ls の表示色を変更する
1. ネイティブな ls の表示色を変更する
tcsh で話をしますが。
ls でカラー表示させると、直感的にディレクトリかフォルダかがわかるので、色付けしたいってのが人情です。
ls をカラー表示させる最低条件は、以下の2つのみです。
・端末がカラー対応であって、環境変数にそういう定義をしてあること
・特に ls に alias をきっていないのであれば、ls に -G オプションをつけること
別の箇所にも書いてありますが、環境変数の端末定義を設定するには ~/.cshrc を以下のように編集します。
if ($?prompt) then
・・・
setenv TERM kterm-color
endif
TERM は、端末の型を定義する環境変数で、kterm は、X-Window の標準端末 xterm を漢字対応にしたもの。
-color がつくとカラー表示対応という意味になります。
~/.cshrc の alias を定義している箇所の ls の最上位の上の行に
alias ls ls -G
と定義しておけば、「ls」がデフォルトでカラー表示となります。
だがしかし、「Tera Term」で、わたしは背景色を黒としているので
いささか見にくいのだ。
で、せめてディレクトリ表示を太文字にしたいのです。
ここでマニュアルを読むと、特に定義していない限り、表示色の定義は「exfxcxdxbxegedabagacad」であり、1つのシンボルを2つの記号で前景色・背景色で定義してあって
色の定義が
a | 黒 |
b | 赤 |
c | 緑 |
d | 茶 |
e | 青 |
f | マゼンタ |
g | シアン |
h | 明るい灰 |
A | 太字の黒で、通常暗い灰に見えます |
B | 太字の赤 |
C | 太字の緑 |
D | 太字の茶で、通常黄色に見えます |
E | 太字の青 |
F | 太字のマゼンタ |
G | 太字のシアン |
H | 太字の明い灰で、明い白に見えます |
x | デフォルトの前景色と背景色 |
属性の順番が
1 | ディレクトリ |
2 | シンボリックリンク |
3 | ソケット |
4 | パイプ |
5 | 実行形式 |
6 | ブロックスペシャル |
7 | キャラクタスペシャル |
8 | setuid ビットが設定された実行形式 |
9 | setgid ビットが設定された実行形式 |
10 | 他者 (others) が書き込み可能なディレクトリであり、スティッキビット付き。 |
11 | 他者 (others) が書き込み可能なディレクトリであり、スティッキビット無し。 |
とのことなので
~/.cshrc に1行追加します。
if ($?prompt) then
・・・
setenv LSCOLORS Exfxcxdxbxegedabagacad
setenv TERM kterm-color
endif
でまあ、ほぼ予定通り。
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