- 1. 概要
- 2. 最低限設定しておくべきもの
1. 概要
「qmail」では個々のユーザが、「user-foo」という形式の拡張アドレスを管理できます。
「user-foo」宛のメールは、「~user/.qmail-foo」に処理方法を書けます。
ユーザ名で始まっていないアドレスは疑似ユーザ「alias」により管理されます。
例えば、「bar」宛のメールは、「/var/qmail/alias/.qmail-bar」に処理方法を書きます。
「sendmail」では、「/etc/aliases」に転送先を記述しますが、「qmail」では、「/etc/aliases」をそのままサポートする機能はありません。
通常のログインユーザ以外のユーザで、メールを受信する可能性のあるものは、「/var/qmail/alias/.qmail-bar」にその転送先を記述しておきましょう。
2. 最低限設定しておくべきもの
最低限、設定しておくべき「alias」の一覧
alias | 意味 |
postmaster | メール管理者のメールアドレスです。 |
mailer-daemon | 宛先不明のメールの差出先です。宛先不明のメールを受信することにより、メールアドレスをパンチミスしてしまったメールを受け取ることができます。 |
root | FreeBSD では、daemon がこのアドレスに daily、weekly、monthly にログを送ってきます |
doublebounceto | 前項で /var/qmail/control/doublebounceto の中を doublebounceto と書いた場合はこの記述が必要になります。 |
「/var/qmail/alias/.qmail-foo」ですから「postmaster」宛のファイルは、「/var/qmail/alias/.qmail-postmaster」になります。
「doublebounceto」宛以外のファイルは、「qmail」をインストールした時点で作成されています。
それぞれのファイルに、受取るべきメールアドレスを記述します。
もしあなたがサーバの管理人であり、これらのすべてのメールを受取るべきであるとします。あなたのメールアドレスを仮に、foo@bar.ne.jp であるとすれば作ったすべてのファイルに
foo@bar.ne.jp
と記述してください。それで、これらのメールアドレス宛のメールはすべて受取れるようになるはずです。
もちろん、それぞれが別管理であれば、管理人のメールアドレスを記述すればよいわけです。
「.qmail-doublebounceto」には受信者のメールアドレスを記述してもよいですが・・・。
受信する気がなければ
#
とだけ記述します。
そうすれば、ダブルバウンスとなったメールは消えてなくなります。
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