1. 概要
いよいよ、メインマシンのバージョンアップです。
さすがに緊張感が異なります。
同じ手順ですが、念のため、記録していきます。
2. バックアップ
これは、いつもの通り、万が一のためにバックアップはとっておきます。
バックアップの鉄則は、別マシンの物理的な別のハードディスクへ。
データベースは、その機能を利用したバックアップをとっておきます。
また、ハードディスク全体をのバックアップもとっておきます。
ハードディスク全体のバックアップは、「メンテナンス・トラブルシュート - システムバックアップ」を参考に。
これやっていて思うのは、「zfs」だともっと楽なのかなぁ・・・とも思います。
「zfs」化は、考慮中です(仮想環境は、「zfs」にしちゃいました)、と以前にも書いていましたが・・・未だに。
3. ファイアウォール無効化
ファイアウォールを無効化するところから。
これは、「11.1 RELEASE」を「11.2 RELEASE」へアップグレードするとき、痛い目を見たのです。
ファイアウォールを有効化していたものの、バージョンアップ後、再起動したら、見事にどこからもつながらなくなったのです。
vi /etc/rc.conf
該当箇所をコメント化しておきます。
実は、ルータを強力なものに変えたため、このファイアウォールは有効化していないので、今回は設定を変更しません。
4. パッチをあてる
現時点で
$ uname -a
FreeBSD ns.sing.ne.jp 12.3-RELEASE-p3 FreeBSD 12.3-RELEASE-p3 GENERIC amd64
パッチをあてておきます。
freebsd-update fetch
アップデート。
freebsd-update install
再起動。
shutdown -r now
再起動後は
$ uname -a
FreeBSD ns.sing.ne.jp 12.3-RELEASE-p5 FreeBSD 12.3-RELEASE-p5 GENERIC amd64
てことでありました。
5. GENERIC boot を用意しておく
最近は「GENERIC」のまま使用しているので、この手順は、このマシンでは行いません。
もし手順を知りたい方は、前の方のページに書いてありますので、ご参照ください。
6. バージョンアップ
バージョンアップ。
freebsd-update -r 13.1-RELEASE upgrade
ここもメッセージややりとりは伏せておきます。
実際にどう行うかは、これも前の方のページに書いてありますので、ご参照ください。
インストール。
/usr/sbin/freebsd-update install
再起動。
shutdown -r now
7. 再起動後
再度。
/usr/sbin/freebsd-update install
ちと後悔しておるのが、 サーバプログラムを実行しているまま、上記を行ったこと。
長い時間がかかりました、サーバプログラムを止めていれば、クライアントに迷惑をかけるかもしれませんが、更新時間は減ったのではないかと思っております。
ログが、下記のように出力されました。
Installing updates...Scanning //usr/share/certs/blacklisted for certificates...
Scanning //usr/share/certs/trusted for certificates...
Scanning //usr/local/share/certs for certificates...
Completing this upgrade requires removing old shared object files.
Please rebuild all installed 3rd party software (e.g., programs
installed from the ports tree) and then run "/usr/sbin/freebsd-update install"
again to finish installing updates.
ここは、前ページ同様。
pkg bootstrap -f
The package management tool is not yet installed on your system.
Do you want to fetch and install it now? [y/N]:
yEnter で答えます。
「pkg bootstrap」後に
git -C /usr/ports pull
portsdb -Fu
pkg version -v
やや、前ページと違うぞ。
pkg: warning: database version 36 is newer than libpkg(3) version 35, but still compatible
pkg-1.17.5_1 < needs updating (index has 1.18.2)
これってどういうことなんじゃろう。
「pkg update」が必要ってことなのかな?
とりあえず
portupgrade -rR pkg
その後、もう一度
pkg version -v
で、更新は、なくなりました。
なので
/usr/sbin/freebsd-update install
Installing updates... done.
終わったようです。
確認してみます。
$ uname -a
FreeBSD ns.sing.ne.jp 13.1-RELEASE FreeBSD 13.1-RELEASE releng/13.1-n250148-fc952ac2212 GENERIC amd64
と無事、アップグレードできたようです。
8. 後処理
で、その後すぐに、「vim」を使おうとしたら
ld-elf.so.1: Shared object "libncursesw.so.8" not found, required by "vim"
ん~。なんだろう?
とりあえず。
cd /usr/ports/editors/vim
make deinstall clean
このときに
You may need to manually remove /usr/local/etc/vim/vimrc if it is no longer needed.
ん?なんか仕組みが変わったのね。
cd /usr/ports/editors/vim
make
するとここで
OLD_PO_FILE_INPUT=yes msgfmt -v -o af.mo af.po
ld-elf.so.1: Shared object "libncurses.so.8" not found, required by "libtextstyle.so.0"
*** Error code 1
Stop.
make[4]: stopped in /usr/ports/editors/vim/work-console/vim-8.2.5052/src/po
*** Error code 1
Stop.
make[3]: stopped in /usr/ports/editors/vim/work-console/vim-8.2.5052/src
*** Error code 1
Stop.
make[2]: stopped in /usr/ports/editors/vim/work-console/vim-8.2.5052
*** Error code 1
Stop.
make[1]: stopped in /usr/ports/editors/vim
*** Error code 1
Stop.
make: stopped in /usr/ports/editors/vim
やれやれ
cd /usr/ports/devel/libtextstyle
make
make reinstall
cd /usr/ports/editors/vim
make
make install
「vim」は、無事復活しました。
後は、何も起こらなければ、いいんだけどな。