コンピュータよもやま話 - 半角カナの功罪

クラウディア 
1. 概論
2. 功の部分
3. 罪の部分

1. 概論

 おおまかな話は「半角カナ」を読んでいただくとして  「ASCIIコード表」にはあえて載せなかったのですが、コードでは
HEX89ABCDEF
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F ソ
 てな感じになります。  残念ながら、WikiPedia でも、具体的に誰がどのようにして考えたものなのかは記載されていません。

2. 功の部分

 昔々、コンピュータが一般に使われ始める前は (WikiPedia では 1980年代中頃と書いてあります) コンピュータの持つ、メモリや記憶装置というのは、今のパソコンにはるかにおよばない乏しいものしかありませんでした。  1つの文字に2バイトの領域を使うなんてとんでもないことだったのです。  では、日本語をどうやって扱うか?  ローマ字表記していたのではとてもじゃないが読みにくくてかなわないのです。  それより以前に、開国してまもない明治の頃。偉いけど馬鹿な学者が日本は国際化するために、日本語の表記はすべてローマ字にしようと言い出したときがあったそうですが、そんな考えが採用されなくてよかった。  漢字やひらがなを使うことなく。また、ローマ字表記でなく日本語を表記するする策として、1バイトでカナを表現する方法を実現したのが半角カナコードだったのです。  これを使うことにより、記憶装置に莫大な投資を行わなくても、日本は、コンピュータ化を進めることができたのです。  この時点で、これを考えた人は、賢い。

3. 罪の部分

 しかしだ、その後、文字として使えるコードに多くのバイトを割り振ることができるようになりました。  文字コードを直接ハードウェアに取り込むのでなく、文字コードとフォントの対応をソフトウェア的にとることができるようになりました。  それでなくとも、1バイトコードがカナとして通用するのは、日本国内だけのことなので、ウェブや電子メールに半角カナを使用すると、文字が化けてわけわからんことになるようになってしまうのです。  もはや、1バイトで半角カナを表現するのはつらい・・・。  そもそも、「UTF-8」では、半角カナをとりこんでいても1バイトコードではない。  1バイトコードのカナがあると、世の中混乱してしまうのです。  さて、そろそろ政府の方で、1バイトコードのカナ禁止令を出してくれんかな・・・。