- 1. telnet 他のコンピュータへのログイン
- 2. ftp ネットワーク上でファイルを転送する
- 3. ping ネットワークの応答をチェックする
- 4. ssh 他のコンピュータへのログイン(暗号化)
- 5. sftp ftp の ssh 版
1. telnet 他のコンピュータへのログイン
他のコンピュータへログインします。
telnet ホスト名 [ポート番号]
ポート番号を指定しないと、他のコンピュータへログインできます。
ホスト名は、「/etc/hosts」に記述しているものでも、フルドメイン名でも、アドレスでも OK です。
うまくつながれば、プロンプトが返ってきますので、ユーザ名とパスワードを入力します。
あとは、通常の端末として使用することが出来ます。
$ telnet 192.168.0.2
Trying 192.168.0.2...
Connected to hogehoge.jp
Escape character is '^]'.
FreeBSD/i386 (hogehoge.jp) (ttyp1)
login: ユーザ名
Password: (パスワードはエコーバックされません)
Last login: Tue Jun 25 12:16:49 from hogehoge.jp-
Copyright (c) 1980, 1983, 1986, 1988, 1990, 1991, 1993, 1994
The Regents of the University of California. All rights reserved.
FreeBSD 4.2-RELEASE (hogehoge) #0: Wed Jan 31 13:27:36 JST 2001
Welcome to FreeBSD!
てな、具合ですね。
ただし、2016年現在、telnet サーバを起動しているマシンはほとんどないかと思われます。telnet の通信は暗号化されないままだからです。現在は telnet に変わって「ssh」が主流になっています。
ポート番号を指定して、そのポート番号を使用するサーバデーモンが生きているか確認することが出来ます。こちらの方はお手軽なのでまだ需要があります。
ポート番号は、/etc/services で定義されているポート番号のシンボルを使用することも出来ます。
以下に例を示します。
$ telnet 192.168.0.2 smtp
Trying 192.168.0.2...
Connected to hogehoge.jp.
Escape character is '^]'.
220 hogehoge.jp ESMTP
quit
221 hogehoge.jp
Connection closed by foreign host.
2. ftp
ネットワーク上でファイルを転送します。
「ftp」は、「File Transfer Protocol」の頭文字です。
ftp [ホスト名]
ホスト名は、「/etc/hosts」に記述しているものでも、フルドメイン名でも、「IP」アドレスでも、システムが名前解決できるものであれば「OK」です。
$ ftp localhost
Connected to localhost.
220 仮名.ne.jp FTP server (Version 6.00LS) ready.
Name (localhost:ユーザ名): ユーザ名
331 Password required for ユーザ名.
Password: (パスワードはエコーバックされません)
230 User ユーザ名 logged in.
Remote system type is UNIX.
Using binary mode to transfer files.
ftp> bye
221 Goodbye.
「ftp」サーバ上で、「cd」コマンドでディレクトリ移動したり、「send」コマンドでファイルを送ったり、「recv」コマンドでファイルを受信したりできます。
「ftp」サーバ上のコマンドは、プラットフォームや「ftp」サーバプログラムで異なりますので注意してください。
少なくとも、「help」コマンドか、? を入力することで、コマンドのヘルプが出力されますのでそれを参照してください。
セッションをクローズするときのコマンドは、どのプラットフォームでも、「ftp」サーバプログラムでも同じ、「bye」が通用するようです。
2017年12月14日、「ftp」については、プロトコルを使用したアプリケーションも含めて「FTP クライアント」の方に記述しはじめました。
3. ping
ホストへの応答をチェックします。
「ICMP」というプロトコルを使用して、ホストへのメッセージ到達をチェックします。
$ ping [オプション] ホスト名
ホスト名は、「/etc/hosts」に記述しているものでも、フルドメイン名でも、「IP」アドレスでも「OK」です。
代表的なオプションには、以下のものがあります。
オプション文字列 | 意味 |
-c count |
ホストへパケットを count 回送ることを指定します。 回数を指定しないと Ctrl+C を押下するまで、送りつづけます。 |
-s packetsize |
パケットのサイズを指定します。 デフォルトでは、56 バイトです。 これは ICMP ヘッダデータの 8 バイトと合せて 64 ICMP バイトになります。スーパユーザのみこのオプションを指定できます。 |
-t timeout | タイムアウトを、秒単位で指定します。タイムアウトすると、受信パケット数にかかわらず ping が終了します。 |
下記は、成功例です。
$ ping 127.0.0.1
PING 127.0.0.1 (127.0.0.1): 56 data bytes
64 bytes from 127.0.0.1: icmp_seq=0 ttl=255 time=0.181 ms
64 bytes from 127.0.0.1: icmp_seq=1 ttl=255 time=0.154 ms
64 bytes from 127.0.0.1: icmp_seq=2 ttl=255 time=0.140 ms
64 bytes from 127.0.0.1: icmp_seq=3 ttl=255 time=0.159 ms
64 bytes from 127.0.0.1: icmp_seq=4 ttl=255 time=0.151 ms
^C
--- 127.0.0.1 ping statistics ---
5 packets transmitted, 5 packets received, 0% packet loss
round-trip min/avg/max/stddev = 0.140/0.157/0.181/0.014 ms
下記は、失敗例です。
$ ping 1.1.1.1
PING 1.1.1.1 (1.1.1.1): 56 data bytes
^C
--- 1.1.1.1 ping statistics ---
29 packets transmitted, 0 packets received, 100% packet loss
注意したいのは、「Windows」システムでも、まったく同じコマンドがありますが、「Windows」では、デフォルトで4回送信したら処理を終了しますが、「FreeBSD」では、Ctrl+C を入力するまで処理をやめないということです。
4. ssh
暗号化通信を使用して、他のコンピュータへログインします。
$ ssh [ユーザ名@]ホスト名
ホスト名は、/etc/hosts に記述しているものでも、フルドメイン名でも、アドレスでも OK です。
ユーザ名を省略すると、現在コマンド実行中のユーザ名でログインします。
うまくつながれば、プロンプトが返ってきますので、ユーザ名とパスワードを入力します。
あとは、通常の端末として使用することが出来ます。
$ ssh ホスト名
The authenticity of host 'localhost (127.0.0.1)' can't be established.
ECDSA key fingerprint is 75:e2:df:ac:f1:b9:83:f1:37:23:be:1a:8f:29:c1:ca.
No matching host key fingerprint found in DNS.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? [yes] を入力します
Warning: Permanently added 'ホスト名' (ECDSA) to the list of known hosts.
Password for ユーザ名: パスワードを入力します
Last login: Mon Jan 4 06:31:00 2016 from リモートホスト
FreeBSD 10.2-RELEASE (GENERIC) #0 r286666: Wed Aug 12 19:31:38 UTC 2015
Welcome to FreeBSD!
という具合です。
ここで、パスワード入力までの記述は、初回ログインするホストの場合のみ出力され、ssh のキーがクライアント側に登録されます。登録済であれば表示されません。
5. sftp
「sftp」は、「SSH File Transfer Protocol」の略です。
わたしの理解では、「sftp」は、「ftp」の「ssh」版ということになります。
詳細は、「SSH File Transfer Protocol - Wikipedia」をご参照ください。
いずれにしても、メモは、「FTP クライアント - sftp コマンド」の方に書いていきます。
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