- 1. 概要
- 2. オプション
- 3. 使い方
1. 概要
「tee」は、標準入力を、標準出力とファイルにコピーします。
基本形は
tee [-ai] [file ...]
と言いつつ、この「tee」は、単独で使用することは少ないかと思います。
本章の末尾の方に「>」「>>」による、標準出力のリダイレクトについて記述していますが。
「>」や「>>」では、標準出力をファイルにリダイレクトするものの、ファイルに出力している間、何が起こっているかがわかりません。
その点「tee」は、標準出力に表示しつつ、ファイルへの書き込みを同時に行うので、ファイルへ出力している間、何が起こっているかを知ることができます。
本ページは、下記のサイトを参考にさせていただきました。
「標準出力とファイルへのリダイレクトを同時にする」 ← リンク切れになりました
2. オプション
オプションは簡単です。
オプション | 意味 | 備考 |
-a | ファイルへの出力を追記モードにします。通常は上書きなわけです。 | つまりリダイレクトの「>>」 |
-i | シグナル SIGINT を無視します。通常は、すべてのシグナルを受け取ります。 | |
3. 使い方
冒頭で書いてあるように、大概、他のコマンドやアプリケーションと組み合わせて使用します。
コマンド・アプリケーション | tee ファイル名
で、コマンドやアプリケーションからの標準出力を端末で表示しつつ、ファイルへそれを出力することができます。
|
|