UNIX - コマンドリファレンス - ディレクトリ操作

クラウディア 
1. cp ファイル・ディレクトリのコピー
2. mkdir ディレクトリの作成
3. rmdir ディレクトリの削除
4. tar ファイル群の保管
5. chown ファイルのユーザID・グループIDを変更

1. cp ファイル・ディレクトリのコピー

 ファイルをコピーします。

cp [オプション] 元ファイル名 新ファイル名
 わたしがよく使うオプションは、以下のものです。
オプション   意味  
-R ディレクトリツリーごとコピーする。
シンボリックリンクはコピーされない。
-H -R オプション指定時、コマンド行で指定したシンボリックリンクもコピーする。
-L -R オプション指定時、すべてのシンボリックリンクをコピーする。
-f もし新ファイル名と同名のファイルがある場合、そのファイルのパーミッションに関わらず、確認を求めずにそれを消去して新しくファイルを作成する。
-i もし新ファイル名と同名のファイルがある場合、上書きするか問い合わせてくるようにする
-p ファイルの属性を可能な限り保持してコピーする。
保持する属性は、変更時刻・アクセス時刻・フラグ・モード・ユーザID・グループID
-v 冗長にし、コピーする時ファイルを表示させる

2. mkdir ディレクトリの作成

 ディレクトリを作成します。

mkdir [オプション] ディレクトリ名
 わたしがよく使うオプションは、以下のものです。
オプション   意味  
-p 階層的にディレクトリを作成するとき、親ディレクトリがない場合も作成する
-v ディレクトリ作成時にその名称を表示する

3. rmdir ディレクトリの削除

 ディレクトリを削除します。

rmdir [オプション] ディレクトリ名

4. tar ファイル群の保管

 ファイル群を保管します。  本来は、tape archiverの略で、磁気テープにファイルを保管するのが目的で作られたコマンドですが、現在は、バックアップを取っておく時に使用します。

tar [オプション] ファイル名 [ファイル名]
 オプションには、以下のものがあります。
オプション   意味  
-c 新しいアーカイブを作成して、指定されたファイルをアーカイブに書込む
-t アーカイブ内容をリスト表示する
-x アーカイブからファイルを抽出する
-v -c でアーカイブに書くファイルや -x でアーカイブから取り出すファイル名をリスト表示する
-z アーカイブを gzip でフィルタリングする
-f 指定されたファイルを読書きする

 この「 -z」は、他の「OS」にはないようです。その場合は、一旦、「.tar」ファイルを作成してそのファイルを「gzip」や「compress」等で圧縮して下さい。
 その場合、戻す時は「gunzip」や「uncompress」で解凍した後、「-x」オプションで元に戻します。

 このコマンドの使用方法を以下に例示しますので、参考にして下さい。


/home/a > ls -R b
c       d       e
/home/a > tar -cvzf b.tgz b
b/
b/c
b/d
b/e
/home/a > ls
b/      b.tgz
/home/a > tar -tvzf b.tgz
drwxr-xr-x user/user 0   2/ 8 12:21 2002 b/
-rw-r--r-- user/user 0   2/ 8 12:21 2002 b/c
-rw-r--r-- user/user 0   2/ 8 12:21 2002 b/d
-rw-r--r-- user/user 0   2/ 8 12:21 2002 b/e
/home/a > mv b.tgz ../z
/home/a > cd ../z
/home/z > tar -xvzf b.tgz
b/
b/c
b/d
b/e
/home/z > ls -R b
c       d       e
 おわかりいただけたでしょうか?

5. chown ファイルのユーザID・グループIDを変更

 指定したファイルの、ユーザIDおよびグループIDを変更します。

chown [オプション] オーナID[:グループID] [ファイル名]
 よく使うオプションとして、以下のものがあります。
オプション   意味  
-R 指定したファイル自身だけでなく、その配下のディレクトリを変更します。
-v 実際に所有者の変更されたファイルを表示します。

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