- 1. login ログイン
- 2. exit ログアウト
- 3. cd カレントディレクトリの変更
- 4. pwd カレントディレクトリの表示
- 5. script 端末操作の記録
- 6. su ユーザの切り替え
1. login ログイン
現在のセッションを終了し、新しくログインを開始します。
複数のユーザー名を登録していて、これを切り替えて使うような場合に便利です。通常にログインするときと同様にログインシェルが実行されます。
> login ユーザ名
Password:
このコマンドを使えば、telnet や ssh でログインしていて、別のユーザに切り替えたい場合、ログアウトして、コネクションを切断する必要がありません。
ただし、exit すると su や telnet でネストをかけてログインしているときのように、元のユーザに戻るのではなく、一気に全部ログアウトしてしまいます。
2. exit
logout というコマンドとまったく同じ動きをします。
> exit
端末からログアウトします。
通常は、[Ctrl-D] でも代用できますが ignoreeof という環境変数が設定されている場合は、必ず exit コマンドを必要とします。
> set ignoreeof
> ^D
ログアウトは"logout"を使用して下さい
> exit
3. cd
カレントディレクトリの変更を行います。
> cd [ディレクトリ名]
ディレクトリの指定方法には、相対パスで指定する方法と絶対パスで指定する方法とがあります。
たとえば、現在 /home/user にいて、/home/user/subdir に移動する場合、
> cd subdir
と記述する方法と
> cd /home/usr/subdir
と記述する方法とがあります。
また、特殊なディレクトリの記述方法として
記述 | 意味 | 備考 |
. | 現ディレクトリ | |
.. | 親ディレクトリ | |
(ディレクトリ名を指定しない) | ホームディレクトリ | |
~ユーザ名 | 他のユーザのホームディレクトリ | |
があります。csh系で set prompt='%/> ' でカレントディレクトリを表示させているものとして
/home/user > cd .
/home/user > cd ..
/home/ > cd ~other
/home/other > cd
/home/user > cd ../..
/ >
というような動きになります。
ちなみにこの現ディレクトリ「.」親ディレクトリ「..」の表現は、Windows のコマンドプロンプトでも使用できます。
4. pwd
カレントディレクトリを表示します。
set prompt='%/& ' を使ってカレントディレクトリを表示させていないと、プロンプトしか表示されません。
/home/user > set prompt='$ '
$ pwd
/home/user
ってな説明で理解いただけるでしょうか。
5. script
端末の操作を記録します。
> script [出力ファイル名]
出力ファイル名を省略すると、typescript というファイルに出力されます。
ファイルへの出力を終了するのには、exit コマンドを使います。この場合は、ログアウトせずに、ファイルの出力を停止してクローズするのみです。
パンチミスしそうなときや、大事な作業を行うときに記録を残しておくために使います。
6. su
ログイン中のユーザを一時的に切り替えます。
> su [ユーザ名]
Password: ← パスワードを入力します(もちろんエコーバックされません)
ユーザ名を省略すると root ユーザでのログインになります。
|
          |