コマンドリファレンス - System V IPC 操作 ipcs, ipcrm
- 1. System V IPC とは
- 2. ipcs 使用状況の表示
- 3. ipcrm 指定リソースの削除
1. System V IPC とは
「System V IPC」とは、「System V」系の「UNIX」で主にプロセス間通信に用いるためのパッケージです。
「共有メモリ」「セマフォ」「メッセージ」を扱うことができます。
「System V IPC」とはいうものの、「Linux」ではデフォルトで用意されています。
「FreeBSD」でもカーネルのオプションで「SYSVSHM」「SYSVMSG」「SYSVSEM」を有効にしていれば、使用できます。
そもそも「GENERIC」カーネルでこれらのオプションは有効になっています。
次項以下の表示例は「CentOS」で表示したものです。
2. ipcs 使用状況の表示
現在、使用中のリソースを表示します。
$ ipcs
------ 共有メモリセグメント --------
キー shmid 所有者 権限 バイト nattch 状態
0x00000000 0 gdm 600 393216 2 対象
0x00000000 32769 gdm 600 393216 2 対象
0x00000000 65538 gdm 600 393216 2 対象
0x00000000 98307 gdm 600 393216 2 対象
------ セマフォ配列 --------
キー semid 所有者 権限 nsems
0x00000000 0 root 600 1
0x00000000 65537 root 600 1
------ メッセージキュー --------
キー msqid 所有者 権限 使用バイト数 メッセージ
3. ipcrm 指定リソースの削除
オプションで指定する種別のリソースを削除します。
$ ipcrm [-オプション] ID
オプションは以下のものがあります。
オプション | 意 味 |
-m | 共有メモリ |
-s | セマフォ |
-q | メッセージキュー |
|
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