VirtualBox - バージョンごとの注意点 - 6.0

クラウディア 
1. 概要
2. ポインティングディバイス
3. グラフィックスコントローラ

1. 概要

 長らく、バージョン 5 を使用してきましたが、最近、バージョン 6 へ切り替えました。  2019年5月23日現在、使用しているバージョンは「6.0.8」です。  大きく変わったのが、「ポインティングディバイス」「グラフィックスコントローラ」の種類が増えたことです。  逆に、これによる弊害もありますので、わたしが実際に使ってみて体験したことを記録しておきます。

2. ポインティングディバイス

 以前のバージョンでは、「PS/2 マウス」しか使ったことがなかったのですが。  現在のバージョンでは「PS/2 マウス」「USB タブレット」「USB マルチタッチタブレット」の3種類になったようです。
「VirtualBox」-「6.0.8」-「システム」

 わたしが使用しているマウスは、USB 無線接続のマウスなのですが、デフォルトで「USB タブレット」が設定されております。
 これで、支障なく動作します。

 と、思っていたら、USB ハブを交換したら、問題発生。

 4 ポートの USB ハブ 3.0 を使用していたのですが、VirtualBox で、外付け USB ドライブを認識させるのに、いちいち取り外しを行わなければならないのですが・・・。
 これが面倒で、7 ポートの USB ハブ 3.0 独立スイッチ付のものに交換したのです。

 そうしたら、VirtualBox のゲストを起動すると、USB 無線マウスを認識しなくなるのです。
 下記は、問題を解消した後ですが・・・

 赤枠の箇所に「?」表示がついて、ゲストが起動するとマウスが効かなくなったのです。

「VirtualBox」-「6.0.8」「デバイスマネージャ」

 これを解消するのに、一応念のため、VirtualBox を修復インストールして(再起動が必要になります)。
 「ポインティングディバイス」を「USB タブレット」から「PS/2 マウス」に変更することで、問題の現象が発生しなくなりました。

 どうも「PS/2 マウス」にしておく方が、無難なようです。

3. グラフィックスコントローラ

 以前のバージョンでは、「なし」か「VBoxVGA」だけだったかしら?  現在のバージョンでは、「なし」「VBoxVGA」「VMSSVGA」「VBoxSVGA」になっております。
「VirtualBox」-「6.0.8」「グラフィックスコントローラ」

 わたしの使用しているマシンの VGA は「Intel(R) HD Graphics 520」というものですが・・・。
 デフォルトで「VMSSVGA」に設定されておるのですが。
 どうも、この設定では「VirtualBox - Guest Additions」が動作しないことが多いようです。

 「VBoxVGA」にすると、うまく動作することがあるので、こちらの設定を使用する方が今のところよいかと思われます。

 実際に、ゲストとして使用したマシンの設定を晒しておきます。

 ゲスト  コントローラ   備考  
Fedora 30 VBoxVGA これも、「VMSSVGA」になっておりましたが、「Guest Additions」が機能しておりませんでした。「VBoxVGA」にすることで、動作するようになりました。
Kubuntu 19.04 当初、「VMSSVGA」になっておりましたが、インストーラの画面がはみ出てしまって操作できませんでした。
Manjaro 18.1 「VBoxVGA」にしないと、「Guest Additions」が機能しません。
Mageia 7 「VBoxVGA」にしないと、インストーラが正常に起動しません。
ROSA R11 「VMSSVGA」では、インストールしても機能しません。
PCLinuxOS 201906 VMSSVGA 「VMSSVGA」以外は、グラフィックインストールできません。
Ubuntu 19.10 「VBoxVGA」で、「Guest Additions」をインストールすると、起動できなくなりました。
「Ubuntu MATE」は、「VBoxVGA」でも正常に動作します。

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