シェル - bash - ブラケットペーストモード(Bracketed Paste Mode)

クラウディア 
1. 概要
2. 状況
3. 設定

1. 概要

 それは、突然起こったのでびっくりしたのだ。  「ArcoLinux 20.11.9」「Manjaro 20.2」で、システムをアップグレードすると現象が発生するのだ。  「Tera Term」他(グラフィックログインして内部で開いた 「Termite」でも同様)で、コピーした文字列をペーストすると ペーストした文字列が選択状態になってしまうのだ。  また、ヒアドキュメントで

cat << 'EOF' >> ファイル名
文字列
EOF
 てな文字列を、コピーしてを張り付けたとき、末尾に改行コードまでいれているのですが。  末尾の改行コードがペーストされないので、ペースト後に Enter キーの入力が必要になります。  システムをアップグレードする前は、ペーストした文字が選択状態になることもないし、末尾の改行コードも含めて、ペーストできていました。  「bash」の設定かとも思いましたが、「sh」「zsh」にしても同様になるようです。  「teratail【テラテイル】|ITエンジニア特化型Q&Aサイト」で、質問して、有識者の方に回答をいただきました。  この状態を、ブラケットペーストモード(Bracketed Paste Mode)と言うようですな。  これをキーに検索すると、下記のようなサイトがかかりります。
端末画面でブラケットペーストモードが散発的に有効になるのはなぜですか?

2. 状況

 質問サイトで答えていただいた、有識者の方によると、「bash 5.1」から、このブラケットペーストモードがデフォルトで有効になったそうなのだ。  う~ん、これが最大公約数なのか?  わたしにとっては、迷惑な話だ。

3. 設定

 参考サイトによれば、都度、ブラケットペーストモードをオフにする方法もあるようですが、そもそもわたしは、このモードは今んとこ(2021年1月19日)必要ない。  なので、ログインユーザに対して、ブラケットペーストモードをオフにするには、ログインユーザで

vi ~/.inputrc
 システム全体で、ブラケットペーストモードをオフにするには、「root」ユーザで

vi /etc/inputrc
 どちらも下記の1行を末尾に加えます。

set enable-bracketed-paste off
 まぁ、ブラケットペーストモードになっているので、この操作だけは、ヒアドキュメントにできないわね。