1. 概要
わたしが操作する上で、必要とするツールです。
また、日本語のフォントをインストールしないと文字が化け化けで、何がなんだかわからない。
2. bash
いくつかのデスクトップでは、シェルが「zsh」になっています。
「zsh」はよう使いません。
わたしは、「tcsh」が一番使い慣れているのですが、せめて「bash」にします。
ログインユーザで端末を開いて
$ chsh
hogehoge のシェルを変更します。
パスワード: ← パスワードを入力します。
新しいシェル [/bin/zsh]: /bin/bash
シェルを変更しました。
3. sshd
デフォルトでインストールされているので、有効化して起動するだけです。
「root」ユーザ権限で。
systemctl enable sshd
systemctl start sshd
以降の作業で、端末上での作業中にコピペするのに不自由なので。
ブラケットペーストモードをオフにしておきます(詳細は、「シェル - bash」の項をご参照ください)。
まず、「vim」が、インストールされていないので、「vim」をインストール。
yes | pacman -S vim
編集。
vim /etc/inputrc
下記の1行を末尾に加えます。
set enable-bracketed-paste off
4. アップグレード
あらかじめ、リポジトリのキー・リポジトリを更新し、アップグレードしておきます。
冒頭にも書いてありますが、「Arch」系のこのあたりは、いささかうんざりさせられます。
「root」ユーザ権限で操作します。
キーの更新。
pacman-key --init
pacman-key --populate archlinux chaotic
キーの取得・署名。
下記のコマンドの途中で、問い合わせがありますが、Enter で答えます。
pacman-key --recv-key 3056513887B78AEB --keyserver keyserver.ubuntu.com
pacman-key --lsign-key 3056513887B78AEB
pacman -U 'https://cdn-mirror.chaotic.cx/chaotic-aur/chaotic-keyring.pkg.tar.zst' 'https://cdn-mirror.chaotic.cx/chaotic-aur/chaotic-mirrorlist.pkg.tar.zst'
リポジトリ更新。
pacman -Fy
アップグレード。
yes | pacman -Syu
このとき
依存関係を解決しています...
衝突するパッケージがないか確認しています...
エラー: 解決できないパッケージの衝突が検出されました
エラー: 処理の準備に失敗しました (衝突する依存関係)
:: jack2 と pipewire-jack が衝突しています
というエラーになることがあります。
衝突しているので、片方を削除するしかありません。
pacman -Rsc pipewire-jack
で削除します。
問い合わせには、Enter で答えます。
削除できたら、「yes | pacman -Syyu」をもう一度、行います。
同様に、「gtkhash と gtkhash-nemo が衝突しています」と表示されることがあります。
わたしは、「gtkhash」の方を削除しました。
5. インストール
インストールされていないモジュールとフォントをインストールします。
「root」ユーザ権限で。
yes | pacman -S dpkg rcs net-tools xorg-fonts-misc
6. フォント
これは、パッケージが存在しないので、「Ubuntu」のものをいただいてインストールします。
「root」ユーザ権限で。
curl http://archive.ubuntu.com/ubuntu/pool/universe/f/fonts-migmix/fonts-migmix_20200307-1_all.deb --output /tmp/fonts-migmix_20200307-1_all.deb
dpkg -i /tmp/fonts-migmix_20200307-1_all.deb
7. vim・bash 設定
本項は、各ユーザで設定します。
「vim」に以下の設定を行います。
・行番号を表示
・ビジュアルモード無効
「bash」に以下の設定を行います。
・「rcs」のチェックイン・チェックアウトをデフォルトでロックモードへ
・「ls」のデフォルトをカラー・ドットファイルも表示へ
・「vi」で「vim」を起動
・上下の矢印キーでコマンド履歴の補完
・プロンプトの形式を「ユーザ名@ホスト名 /カレントディレクトリ > 」へ
mkdir -pv ~/.vim/after/indent
mkdir -pv ~/.vim/after/plugin
touch ~/.vim/after/indent/vim.vim
sh
cat << 'EOF' >> ~/.vim/after/indent/vim.vim
set number
set mouse-=a
EOF
exit
cp ~/.vim/after/indent/vim.vim ~/.vim/after/plugin/.
sh
cat << 'EOF' >> ~/.bashrc
alias ci='ci -l'
alias co='co -l'
alias ls='ls -a --color'
alias vi='vim'
bind '"\e[A": history-search-backward'
bind '"\e[B": history-search-forward'
export PS1='\u@\h $PWD > '
EOF
exit
source ~/.bashrc
8. ftpd
「sshd」と同様、デフォルトでインストールされているので、同じ要領で有効化して起動するだけです。
「root」ユーザ権限で。
systemctl enable ftpd
systemctl start ftpd
デフォルトで、「IPv4 接続可」「ローカルユーザ接続可」「書き込み可」になっているので、わたしは、設定をいじっていません。
デスクトップによっては、ファイアウォールがデフォルトで有効になっており、クライアントからすぐには接続できないことがあります。
そのような場合は、「root」ユーザ権限で、下記の手順により「ftp」のポートを開放します。
firewall-cmd --add-service=ftp --zone=public --permanent
firewall-cmd --reload
systemctl restart ftpd.service
「KDE」「GNOME」「Cinnamon」「MATE」「XFCE」「LXQt」「bspwm」「i3wm」「Wayfire」「sway」では、ファイアウォールは有効化されていませんでしたので、上記は不要です。
というか、結局、今回は、わたしのさわった全てでファイアウォールは、有効化されていませんでした。
9. Pamac
確か、「200831」では、「Pamac」がデフォルトでインストールされていたように記憶しているのですが、「211129」ではインストールされていませんでした。
インストールします。
「root」ユーザ権限で。
pacman -S pamac
Enter
:: 3 個の選択肢が pamac にはあります:
:: リポジトリ chaotic-aur
1) pamac-aur 2) pamac-classic 3) pamac-nosnap
数字を入力してください (デフォルト=1):
Enter
依存関係を解決しています...
衝突するパッケージがないか確認しています...
警告: 対象リストから 'archlinux-appstream-data' を削除。'archlinux-appstream-data-pamac' と衝突しています
パッケージ (8) appstream-glib-0.7.18-2 archlinux-appstream-data-pamac-1:20220107-1 gcab-1.4-1 libhandy-1.4.0-1
libpamac-aur-11.2.0-5 vte-common-0.66.2-1 vte3-0.66.2-1 pamac-aur-10.3.0-4
合計ダウンロード容量: 21.80 MiB
合計インストール容量: 34.31 MiB
:: インストールを行いますか? [Y/n]