CentOS - 9 - アンチウィルス clamAV

クラウディア 
1. 概要
2. モジュールインストール
3. perl モジュールインストール
4. ClamTk インストール
5. 起動

1. 概要

 「ClamTk」は、アンチウィルスソフト「ClamAV」のグラフィカルインタフェースです。  「CentOS 9」では、リポジトリに「ClamTk」が存在しません。  「GitHub」から持ってきて、インストールします。  「GitHub」からインストールするのに、「Perl」のモジュールが必要で、「Perl」のモジュールをインストールするのに、パッケージのインストールが必要で。  そのパッケージは、リポジトリをひとつ有効化しなければならないという、ややこしいことになっております。

2. モジュールインストール

 「root」ユーザ権限で。  まずは、「ClamAV」のインストール。

dnf install -y clamav clamd clamav-update
 「Perl」モジュールが必要とするパッケージのインストール。

dnf install -y cairo-devel
dnf install -y cairo-gobject-devel
 更に、リポジトリの追加を必要とするパッケージのインストール。

dnf config-manager --enable crb
dnf install -y gobject-introspection-devel

3. perl モジュールインストール

 「ClamTk」は、「Perl」で記述されていて、「Perl」のモジュールをインストールする必要があります。  「Rocky Linux 8.5」では、「powertools」というリポジトリがあって、そこから「Perl」のモジュールをインストールしましたが、「CentOS 9」には、そのリポジトリもない。  「cpan」でインストールすることにします。  「root」ユーザ権限で。

cpan

Would you like to configure as much as possible automatically? [yes]
 ときいてきますので、Enter で答えます。

cpan[1]>
 というプロンプトがでたら、以下のコマンドを入力します。  (メッセージは割愛)

install YAML
install LWP::UserAgent::Determined
install LWP::Protocol::https
install Text::CSV
install JSON
install Locale::gettext
install Cairo
install Cairo::GObject
install Glib
install Glib::Object
install Glib::Object::Introspection
install Gtk3
install Proc::ProcessTable
 「JSON」インストール時に

Continue anyways?  [y]
 ときいてきますので、Enter で答えます。  インストールが終わったら

quit
 で抜けます。

4. インストール

 「ClamTK」を「GitHub」から取得して、コピー。

mkdir -pv /tmp/git
cd /tmp/git

git clone https://github.com/dave-theunsub/clamtk

cp /tmp/git/clamtk/clamtk /usr/bin/.
cp /tmp/git/clamtk/clamtk.desktop /usr/share/applications/.
cp /tmp/git/clamtk/images/* /usr/share/icons/.
cp /tmp/git/clamtk/images/clamtk.png /usr/share/pixmaps/.

mkdir -p /usr/share/perl5/vendor_perl/ClamTk
cp /tmp/git/clamtk/lib/*.pm /usr/share/perl5/vendor_perl/ClamTk
 ところが、こいつ、シンタックスエラーになってしまうので、思い切ってその個所をコメントアウトします。

vi /usr/share/perl5/vendor_perl/ClamTk/Prefs.pm
 下記の行をすべてコメントアウトします。

    if !ClamTk::Startup::is_clamd_running {
        $pkg{clamdscan} = 0;
    }

5. 起動

 「スタート」→「C」→「ClamTk」
「CentOS 9」-「スタート」→「C」→「ClamTk」

 起動直後の状態です。

「CentOS 9」-「ClamTk」「起動直後」

 2022年3月2日の時点で、下記のバージョンでした。

「CentOS 9」-「ClamTk」「バージョン情報」

 「Update are Available」の表示を消す方法や、操作については「デスクトップ環境構築 - 共通事項 - アンチウイルスソフト ClamTk」をご参照ください。
 未だに、日本語化の方法がわからぬ・・・。

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