PHP - よく使う関数 - 文字列 - 基本

クラウディア 
1. 概要
2. strstr, strpos 文字列の検索
3. strrpos 末尾から文字列の検索
4. str_replace 文字列の置換
5. pathinfo ファイル・パスの情報を取得
6. rtrim, ltrim 空白を削除
7. number_format 3桁区切りの書式
8. substr_replace 部分文字列の置換

1. 概要

 まずは、基本的なところから。  本ページは、下記のサイトを参考にさせていただきました。
PHP: strrpos - Manual」
「PHP 文字列から文字を検索する(後ろから)」
「PHP で文字列の最後の文字を取得する方法」
「PHP で文字列末尾を削除する3つの方法!

2. strstr, strpos 文字列の検索

 文字列の検索を行うには、「strstr()」を使用します。

$結果 = strstr($検索対象の文字列, $検索する文字列);
 文字列が見つからない場合は、「false」が返ります。  見つかった場合は、文字列が最初に現れた位置から末尾までの文字列を返します。  「stristr()」にすると大文字小文字を区別しません。  だがしかし、「PHP」のマニュアルによれば、文字列の有無のみを検索する場合は、「strpos()」の方がメモリ消費が少なく、高速だそうです。  リターン値を考えればわかりますが。

$結果 = strpos($検索対象の文字列, $検索する文字列);
 文字列が見つからない場合は、「false」が返ります。  見つかった場合は、先頭からの相対位置を 0 始まりで返します。

3. strrpos 末尾から文字列の検索

 「strpos()」が、文字列を先頭から検索するのに対し、「strrpos()」は

strrpos(string $haystack, string $needle, int $offset = 0): int|false
 の形式で、末尾から検索します。  「haystack」が検索対象の文字列で、「needle」が、検索する文字列になります。  戻り値は、検索する文字列が存在しない場合は、「false」で、存在する場合は、『最後に』あらわれる位置になります。  「offset」は、まだよく理解できていないので、割愛。追而書

4. str_replace 文字列の置換

 正規表現を伴わない文字列の置換には、「str_replace()」を使います。

$結果 = str_replace(mixed $変換前の文字列, mixed $変換後の文字列 , mixed $変換対象の文字列 [, int &$count ] )
 例えば、次ページ以降に出てくる、「print_r」という関数があって、これは、型に合わせて、出力するのですが・・・。

<?php
$array = array('foo', 'bar');
print_r($array);
 てなソースを書いて、実行すると

Array
(
    [0] => foo
    [1] => bar
)
 という結果が得られるのですが、これをログに出力すると、やたら改行があって、都合が悪い。

<?php
$array = array('foo', 'bar');
print(str_replace(PHP_EOL, '', print_r($array, TRUE)));
 と、「str_replace()」をかませて、改行コードを省くと

Array(    [0] => foo    [1] => bar)
 てな出力になります。  この部分、「【PHP】改行コードの削除 - Qiita」を参考にさせていただいたのですが、「PHP_EOL」という変数(定数?)を使うと、環境による改行コードをまるめてくれるそうで、とても都合がよいですね。

5. pathinfo ファイル・パスの情報を取得


$情報 = pathinfo ( string $ファイル・パス文字列 [, int $options = PATHINFO_DIRNAME | PATHINFO_BASENAME | PATHINFO_EXTENSION | PATHINFO_FILENAME ] )
 オプションは次の意味を持ちます。
オプション 意  味
PATHINFO_DIRNAME ディレクトリ部(末尾の / は取り除かれている)
PATHINFO_BASENAME 拡張子付きのファイル名
PATHINFO_EXTENSION 拡張子
PATHINFO_FILENAME 拡張子を除いたファイル名

6. rtrim, ltrim 空白を削除

 詳細は「PHP マニュアル - 関数リファレンス - テキスト処理 - 文字列 - String 関数」をご参照ください。

rtrim ( string $str [, string $character_mask ] ) : string
ltrim ( string $str [, string $character_mask ] ) : string
 「rtrim」が、末尾の空白を削除、「ltrim」が、先頭の空白を削除します。  「空白を削除」とはいうものの、削除するのはいわゆる「ホワイトスペース」になります。  すなわち。
コード 16進 意  味
0x20 半角スペース
\t 0x09 タブ
\n 0x0A 改行
\r 0x0D 復帰
\0 0x00 NULL
\x0B 0x0B キャリッジリターン

 となります。

 2つ目の引数で、文字列を直接指定することができます。
 この場合は、指定した文字を削除します。

7. number_format 3桁区切りの書式

 数値を出力しようとするとき、キロ・メガ・ギガの単位で表示させたいときに使います。

string number_format ( float $number [, int $decimals = 0 ] )
string number_format ( float $number , int $decimals = 0 , string $dec_point = "." , string $thousands_sep = "," )

<?php
$kiro = 1000;
$mega = 1000000;
$giga = 1000000000;

print('$kiro = ['.number_format($kiro)."]\n");
print('$mega = ['.number_format($mega)."]\n");
print('$giga = ['.number_format($giga)."]\n");
 これを実行すると以下の結果が得られます。

$kiro = [1,000]
$mega = [1,000,000]
$giga = [1,000,000,000]

preg_split ( string $pattern , string $subject [, int $limit = -1 [, int $flags = 0 ]] ) : array
 「.csv」や、引数の解釈では、わたしはこちらを多用します。  「PHP: preg_split - Manual」に、カンマとホワイトスペースで分割する例があって、そのまま使っています。  こう、書いてありますな。

<?php
// カンマまたは " ", \r, \t, \n , \f などの空白文字で句を分割する。
$keywords = preg_split("/[\s,]+/", "hypertext language, programming");
print_r($keywords);
?>

8. substr_replace 部分文字列の置換


substr_replace(
    array|string $string,
    array|string $replace,
    array|int $offset,
    array|int|null $length = null
): string|array
 という形式で、「$string」の部分文字列の「$offset」から「$length」数分の文字列を「$replace」という文字列へ変換します。  同じ文字列が、複数出現する可能性のある文字列で、先頭の部分だけ書き換えたい場合なんぞは、便利であります。

<?php
$string = 'hogehoge fugafuga hogehoge fugafuga';

print($string.PHP_EOL);
print(substr_replace($string, 'piyopiyo', 0, strlen('piyopiyo')).PHP_EOL);
 てなソースを書いて実行すると

hogehoge fugafuga hogehoge fugafuga
piyopiyo fugafuga hogehoge fugafuga
 てな結果が得られます。
earthcar(アースカー)