- 1. ユーザに root 権限を与える
- 2. motd の変更
- 3. tips を非表示にする
- 4. プロンプト等の変更
1. ユーザに root 権限を与える
システムの設定を変更したり、アプリケーションのインストールをするのには、「root」ユーザ権限が必要です。
しかし、セキュリティ上、「root」ユーザでログインはあまりしたくありません。
そういうときは、一般ユーザでログインしておき、「su」で、「root」ユーザになります。
「root」ユーザ以外に、「root」権限を与えていない状況では、この設定を行うのは、「root」ユーザでログインするしかありませんが
vi /etc/group
wheel:*:0:root
の後ろに
wheel:*:0:root,ユーザ名
と権限を与えるユーザ名を記述します。
「,」カンマの前後に空白をいれると無効になりますので、ご注意ください。
カンマで区切っていけば複数のユーザに「root」ユーザ権限を与えることができます。
いったんログアウトして、一般ユーザでログインしなおし、以降の作業は、「su」でユーザ権限を切り替えながら行います。
以降の手順で、「sudo su」が使えるようになれば、上記の変更は、元に戻しておいた方がいいかもしれません。
2. motd の変更
「FreeBSD」をインストールたままの状態であれば、ログインする度に、以下のようなメッセージが表示されます。
Last login: 前回ログインした日時 from IPアドレス
FreeBSD 13.0-RELEASE (GENERIC) #0 releng/13.0-n244733-ea31abc261f: Fri Apr 9 04:24:09 UTC 2021
Welcome to FreeBSD!
Release Notes, Errata: https://www.FreeBSD.org/releases/
Security Advisories: https://www.FreeBSD.org/security/
FreeBSD Handbook: https://www.FreeBSD.org/handbook/
FreeBSD FAQ: https://www.FreeBSD.org/faq/
Questions List: https://lists.FreeBSD.org/mailman/listinfo/freebsd-questions/
FreeBSD Forums: https://forums.FreeBSD.org/
Documents installed with the system are in the /usr/local/share/doc/freebsd/
directory, or can be installed later with: pkg install en-freebsd-doc
For other languages, replace "en" with a language code like de or fr.
Show the version of FreeBSD installed: freebsd-version ; uname -a
Please include that output and any error messages when posting questions.
Introduction to manual pages: man man
FreeBSD directory layout: man hier
To change this login announcement, see motd(5).
Forget what directory you are in? Type "pwd".
-- Dru <genesis@istar.ca>
「Welcome to FreeBSD!」以降のメッセージはログインするたびに異なります。
ここはお好みになりますが、毎回これが表示されるのはうっとうしい気もします。わたしは、あまり表示したくないのです。
このメッセージを表示しないようにするには
/home/ユーザ/.hushlogin
というファイルを置く。
/etc/login.conf
の
#
# This file controls resource limits, accounting limits and
# default user environment settings.
#
# $FreeBSD: releng/13.0/etc/login.conf 296723 2016-03-12 14:54:34Z kib $
#
# Default settings effectively disable resource limits, see the
# examples below for a starting point to enable them.
# defaults
# These settings are used by login(1) by default for classless users
# Note that entries like "cputime" set both "cputime-cur" and "cputime-max"
#
# Note that since a colon ':' is used to separate capability entries,
# a \c escape sequence must be used to embed a literal colon in the
# value or name of a capability (see the ``CGETNUM AND CGETSTR SYNTAX
# AND SEMANTICS'' section of getcap(3) for more escape sequences).
default:\
:passwd_format=sha512:\
:copyright=/etc/COPYRIGHT:\
:welcome=/etc/motd:\
:setenv=MAIL=/var/mail/$,BLOCKSIZE=K:\
:path=/sbin /bin /usr/sbin /usr/bin /usr/local/sbin /usr/local/bin ~/bin:\
:nologin=/var/run/nologin:\
から 23行目の「:welcome=/etc/motd:\」という行を削除する。
/etc/ssh/sshd_config
に
PrintMotd no
という行を加える。
などの方法があるのですが、例えば「.hushlogin」を置くとログイン後、いきなりプロンプトが表示されます。
これはいささかさびしいので、このあたりの落としどころとして、「motd」というファイルを編集するという方法があります。
メッセージとして表示されている文字列は
/etc/motd.template
というファイルの中身を表示しているのです。
このあたり、ファイル名が以前のバージョンと異なっています。
エディタを使って、「motd」の中身を編集します。心配な方は、「motd」のオリジナルをどこかにコピーしてバックアップを取っておきます。
「RCS」でバックアップしておくのが一番であると思います。
FreeBSD 13.0-RELEASE (GENERIC) #0 r321309: 日時
Welcome to FreeBSD!
くらいにしておくと、わたし好みの「Welcome」メッセージになります。
3. tips を非表示にする
「11.0 RELEASE」以前は、インストール時に「game」をインストールしていなければ、「FreeBSD」のヒント(tips)は出力されなかったのですが。
「11.1 RELEASE」以降、インストールの項目にかかわらず表示されるようです。
抑止するには
~/.login
の
# $FreeBSD: releng/13.0/share/skel/dot.login 325815 2017-11-14 17:05:34Z trasz $
#
# .login - csh login script, read by login shell, after `.cshrc' at login.
#
# See also csh(1), environ(7).
#
# Query terminal size; useful for serial lines.
if ( -x /usr/bin/resizewin ) /usr/bin/resizewin -z
# Display a random cookie on each login.
if ( -x /usr/bin/fortune ) /usr/bin/fortune freebsd-tips
最下行をコメントアウトします。
4. プロンプト等の変更
デフォルトのプロンプト等が気に食わない場合(わたしは気に食わないのです)は、自分の好みに合わせて変更します。
プロンプトの変更手順等については「シェルに関する話題」をご参照ください。
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