- 1. 概要
- 2. rcs
- 3. vim
- 4. GNU ls
- 5. tree
- 6. sudo
- 7. 設定
1. 概要
以降の作業を行うにあたって、ぜひインストールしておきたい、ツールやプログラムを紹介しておきます。
インストールするには、話が前後してしまいますが、「次章」で述べている、「ports」か「pkg」が必要になりますので、それらが使用できる環境は整えておきます。
以下、「ports」を使用する体で・・・。
2. rcs
「ports」か「pkg」でインストールする必要があります。
cd /usr/ports/devel/rcs
make
make install
オプションはありません。依存する、「ports」のオプションは、すべてデフォルトで。
使用方法等については「アプリ・ツール・ユーティリティ - UNIX(FreeBSD)- バージョン管理システム RCS」をご参照ください。
3. vim
「Unix」には、標準で、「vi」エディタが実装されています。
基本的なエディタはクライアントマシンの別のエディタを使用するということであれば、「vi」で十分ではありますが、どうしても「FreeBSD」側でエディタを使用する場面は多々あります。
そういうときに「vim」をインストールしておくと便利です。
以下でインストールします。
cd /usr/ports/editors/vim
make config
「Conky」を使うかもしれないので、「LUA」のチェックをいれます。
「PERL」と「RUBY」のチェックも入れておきます。
わたしは、後はデフォルトのままです。

cd /usr/ports/editors/vim
make
make install
使用方法等に関しては「UNIX(FreeBSD)- vim」の項をご参照ください。
4. GNU ls
「FreeBSD」ネイティブの「ls」より、「GNU ls」の色使いの方が好きなもので・・・。
以下でインストールします。
cd /usr/ports/sysutils/coreutils
make
make install
オプションは、依存するものも含め、すべてデフォルトのままにします。
配色を設定するには
gdircolors -p > ~/.dircolors
「csh」系のシェルを使用しているならば、下記を適切な場所に記入し
eval `gdircolors ~/.dircolors`
「~/.cshrc」の、「ls」の「alias」を設定している先頭に
alias ls gls --color -a
を記述します。
その他の操作については「メンテナンス・トラブルシュート - ls の表示色を変更する」をご参照ください。
5. tree
「MSDOS」にも同じコマンドがあります。
以下でインストールします。
cd /usr/ports/sysutils/tree
make
make install
オプションは、ドキュメントの有無のみですのでどちらでも構いません。
「csh」系のシェルを使用しているならば、下記を適切な場所に記入して、文字化けを防ぎます。
alias tree tree --charset=x
その他の設定については「アプリ・ツール・ユーティリティ - UNIX(FreeBSD)- tree」をご参照ください。
6. sudo
元々は、須藤さんは好きじゃなかったんですが。「Linux」をさわっているうちに慣れちゃいました。
果たして、いれるべきかどうかは、悩ましいところではあります。
cd /usr/ports/security/sudo
make config
オプションは、デフォルトのままにしています。


インストール。
cd /usr/ports/security/sudo
make
make install
ユーザが、「sudo」コマンドを使えるようにするには
visudo
##
## User privilege specification
##
root ALL=(ALL) ALL
の後ろに
ユーザ名 ALL=(ALL) ALL
もしくは
ユーザ名 ALL=(ALL:ALL) NOPASSWD: ALL
という行をいれます。
更新すると(後者は、パスワードなしで操作)、指定したユーザが「sudo su」で「root」権限が持てるようになります。
7. 設定
以上、前項までインストールしたツールのたぐいを使いやすくします。
「tcsh」を使用していることを前提としていますので、他のシェルを使っている場合は、適宜おきかえてください。
以下は、各ユーザで。
「vim」の設定。
行番号表示、ビジュアルモードなしをデフォルト設定にします。
「gls」の配色を設定。
シェルの設定。
「rcs」で、「ci」「co」のオプションは常にロック。
「df」コマンドは、単位がわかりやすいように。
「h」で「history」を 1000行表示。
「ls」は、「gls」カラー表示で、常にドットファイルを表示。
「ping」は、4回で終わり。
「tree」は、文字化けしないように。
「vi」で、「vim」を起動。
言語は、「ja_JP.UTF-8」に。
プロンプトは、「ユーザ名@マシン名 パス >」に。
という操作を下記のコマンドで行います。
mkdir -pv ~/.vim/after/indent
mkdir -pv ~/.vim/after/plugin
sh
cat << 'EOF' >> ~/.vim/after/indent/vim.vim
set number
set mouse-=a
EOF
exit
cp ~/.vim/after/indent/vim.vim ~/.vim/after/plugin/.
gdircolors -p > ~/.dircolors
sh
cat << 'EOF' >> ~/.cshrc
alias ci ci -l
alias co co -l
alias df df -H
alias h history 1000
alias ls gls --color -a
alias ping ping -c 4
alias tree tree --charset=x
alias vi vim
setenv LANG ja_JP.UTF-8
if ($?prompt) then
set prompt = '%n@%M %/ > '
eval 'gdircolors ~/.dircolors'
endif
EOF
exit
source ~/.cshrc
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