FreeBSD 12.3 RELEASE - 基本設定 - ユーザ環境の設定

 クラウディア
 起動してログインできるようになったら、以降の作業をやりやすくするために、ユーザ環境を整えます。
1. ユーザに root 権限を与える
2. motd の変更
3. tips を非表示にする
4. プロンプト等の変更

1. ユーザに root 権限を与える

 システムの設定を変更したり、アプリケーションのインストールをするのには、「root」ユーザ権限が必要です。  しかし、セキュリティ上、「root」ユーザでログインはあまりしたくありません。  そういうときは、一般ユーザでログインしておき、「su」で、「root」ユーザになります。  「root」ユーザ以外に、「root」権限を与えていない状況では、この設定を行うのは、「root」ユーザでログインするしかありません。

vi /etc/group

wheel:*:0:root
 の後ろに

wheel:*:0:root,ユーザ名
 と権限を与えるユーザ名を記述します。  「,」カンマの前後に空白をいれると無効になりますので、ご注意ください。  カンマで区切っていけば複数のユーザに「root」ユーザ権限を与えることができます。  いったんログアウトして、一般ユーザでログインしなおし、以降の作業は、「su」でユーザ権限を切り替えながら行います。  以降の手順で、「sudo su」が使えるようになれば、上記の変更は、元に戻しておいた方がいいかもしれません。

2. motd の変更

 「FreeBSD」をインストールたままの状態であれば、ログインする度に、以下のようなメッセージが表示されます。

FreeBSD 12.3-RELEASE r371126 GENERIC

Welcome to FreeBSD!

Release Notes, Errata: https://www.FreeBSD.org/releases/
Security Advisories:   https://www.FreeBSD.org/security/
FreeBSD Handbook:      https://www.FreeBSD.org/handbook/
FreeBSD FAQ:           https://www.FreeBSD.org/faq/
Questions List: https://lists.FreeBSD.org/mailman/listinfo/freebsd-questions/
FreeBSD Forums:        https://forums.FreeBSD.org/

Documents installed with the system are in the /usr/local/share/doc/freebsd/
directory, or can be installed later with:  pkg install en-freebsd-doc
For other languages, replace "en" with a language code like de or fr.

Show the version of FreeBSD installed:  freebsd-version ; uname -a
Please include that output and any error messages when posting questions.
Introduction to manual pages:  man man
FreeBSD directory layout:      man hier

Edit /etc/motd to change this login announcement.
You can upload the dmesg of your system to help developers get an overview of commonly
used hardware and peripherals for FreeBSD. Use the curl package to upload it like this:
curl -v -d "nickname=$USER" -d "description=FreeBSD/$(uname -m) on \
$(kenv smbios.system.maker) $(kenv smbios.system.product)" -d "do=addd" \
--data-urlencode 'dmesg@/var/run/dmesg.boot' http://dmesgd.nycbug.org/index.cgi
 「Welcome to FreeBSD!」以降のメッセージはログインするたびに異なります。  ここはお好みになりますが、毎回これが表示されるのはうっとうしい気もします。わたしは、あまり表示したくないのです。  このメッセージを表示しないようにするには
/home/ユーザ/
 に「 .hushlogin」というファイルを置く。
/etc/login.conf
 の

#
# This file controls resource limits, accounting limits and
# default user environment settings.
#
# $FreeBSD: releng/12.3/etc/login.conf 296723 2016-03-12 14:54:34Z kib $
#

# Default settings effectively disable resource limits, see the
# examples below for a starting point to enable them.

# defaults
# These settings are used by login(1) by default for classless users
# Note that entries like "cputime" set both "cputime-cur" and "cputime-max"
#
# Note that since a colon ':' is used to separate capability entries,
# a \c escape sequence must be used to embed a literal colon in the
# value or name of a capability (see the ``CGETNUM AND CGETSTR SYNTAX
# AND SEMANTICS'' section of getcap(3) for more escape sequences).

default:\
        :passwd_format=sha512:\
        :copyright=/etc/COPYRIGHT:\
        :welcome=/etc/motd:\
        :setenv=MAIL=/var/mail/$,BLOCKSIZE=K:\
        :path=/sbin /bin /usr/sbin /usr/bin /usr/local/sbin /usr/local/bin ~/bin:\
        :nologin=/var/run/nologin:\
 から 23行目の「:welcome=/etc/motd:\」という行を削除する。
/etc/ssh/sshd_config
 に

PrintMotd no
 という行を加える。  などの方法があるのですが、例えば「.hushlogin」を置くとログイン後、いきなりプロンプトが表示されます。  これはいささかさびしいので、このあたりの落としどころとして、「motd」というファイルを編集するという方法があります。  メッセージとして表示されている文字列は
/etc/motd
 というファイルの中身を表示しているのです。  エディタを使って、「motd」の中身を編集します。心配な方は、motd のオリジナルをどこかにコピーしてバックアップを取っておきます。「RCS」でバックアップしておくのが一番であると思います。

FreeBSD 12.3-RELEASE r371126 GENERIC

Welcome to FreeBSD!

 くらいにしておくと、わたし好みの「Welcome」メッセージになります。  以前は、上記のファイルを変更するだけで、ログイン時に反映されていたのですが、現在は、「motd」は、サービスとして動作しています。  なので、ファイル変更後、サービスを再起動します。

service motd restart

3. tips を非表示にする

 「FreeBSD 11.0 RELEASE」以前は、インストール時に「game」をインストールしていなければ、「FreeBSD」のヒント(tips)は出力されなかったのですが。  「FreeBSD 11.1 RELEASE」以降、インストールの項目にかかわらず表示されるようです。  抑止するには
~/.login
 の

# $FreeBSD: releng/12.3/share/skel/dot.login 325815 2017-11-14 17:05:34Z trasz $
#
# .login - csh login script, read by login shell, after `.cshrc' at login.
#
# See also csh(1), environ(7).
#

# Query terminal size; useful for serial lines.
if ( -x /usr/bin/resizewin ) /usr/bin/resizewin -z

# Display a random cookie on each login.
if ( -x /usr/bin/fortune ) /usr/bin/fortune freebsd-tips
 最下行をコメントアウトします。

4. プロンプト等の変更

 デフォルトのプロンプト等が気に食わない場合(わたしは気に食わないのです)は、自分の好みに合わせて変更します。  プロンプトの変更手順等については「シェルに関する話題」をご参照ください。
ハイスピードプランメンズミレット