FreeBSD 11.2 RELEASE - qmail - 概要・インストール

クラウディア 
1. 概要
2. qmail
3. procmail
4. checkpassword
5. tcpserver
6. sendmail から qmail へ

1. 概要

 「FreeBSD」では、メールサーバ用のアプリケーションとして、デフォルトで「sendmail」が用意されています。  ここでは、「sendmail」でなく、「qmail」の設定方法を記述します。  「qmail」より「postfix」をお勧めしている方もたくさんいらっしゃいます。  多くの意見を参考にして、御自分でどの「MTA」を使用するかを判断されるのがよいかと思います。  「qmail」の詳細な設定については「メンテナンス・トラブルシュート - メールサーバ」に書いてあります。  ログの設定等についてもそちらをご参照ください。  以下、必要な「ports」をインストールしていきます。

2. qmail


cd /usr/ports/mail/qmail/
make config
 「qmail」のインストールでは多くのオプションが用意されています。実際の画面は以下のように出ます。
「/usr/ports/mail/qmail」「make config」「1/2」
「/usr/ports/mail/qmail」「make config」「2/2」

 オプションは、「1.03」のころに比べてずいぶん様変わりしました。
 オプションは、よくわからないものがあり、参考サイトのリンクを掲載していましたが、リンク切れになってしまいました。
 デフォルトの設定に加えて、以下のオプションにチェックをいれておきます。

・DISCBOUNCES_PATCH  ダブルバウンスメールの扱いを他の「MTA」と同様にする
・LOCALTIME_PATCH  日本時間で処理できるようにする

 以下のオプションからはチェックをはずしておきます。

・RCDLINK  qmail の自動起動スクリプトをインストールする(本サイトの設定では使用しません)
・SMTP_AUTH_PATCH  SMTP 認証機能を追加する

 本サイトの設定では SMTP_AUTH_PATCH に対応していませんので チェックを外してください 

 後はデフォルトで構わないかと思います。


cd /usr/ports/mail/qmail/
make
make install

3. procmail


cd /usr/ports/mail/procmail/
make
make install
 オプションはデフォルトのままで。

4. checkpassword


cd /usr/ports/security/checkpassword/
make
make install
 オプションはデフォルトのままで。

5. tcpserver


cd /usr/ports/sysutils/ucspi-tcp/
make config
「/usr/ports/sysutils/ucspi-tcp」「make config」

 SSL ポートを使用する場合、SSL のオプションに必ずチェックをいれておきます。
 SSL のチェックをいれると IPV6 と両立できませんので、必ず  IPV6 のチェックをはずします。

 他のオプションに関して参考サイトを調べています。

 参考サイト「qmail による SMTP サーバの構築」- 「10,qmailの受信拒否リスト対応」RSS_DIFF ← (リンク切れになっちゃいました)
      「実用qmailサーバ運用・管理術(3)」-「SPAMメール徹底対策 (2/3)」


cd /usr/ports/sysutils/ucspi-tcp/
make
make install

6. sendmail から qmail へ

 前項までの ports をインストールしていれば

/var/qmail/
 以下に qmail 用のディレクトリは自動的に作られていますし、ユーザ群、グループ群も作成されます。  インストール後に vipw コマンドでのぞいてみると

alias:*:81:81::0:0:QMail user:/var/qmail/alias:/nonexistent
qmaild:*:82:81::0:0:QMail user:/var/qmail:/nonexistent
qmaill:*:83:81::0:0:QMail user:/var/qmail:/nonexistent
qmailp:*:84:81::0:0:QMail user:/var/qmail:/nonexistent
qmailq:*:85:82::0:0:QMail user:/var/qmail:/nonexistent
qmailr:*:86:82::0:0:QMail user:/var/qmail:/nonexistent
qmails:*:87:82::0:0:QMail user:/var/qmail:/nonexistent
 という具合に出来上がっているはずです。  qmail インストール後に

/var/qmail/scripts/enable-qmail
 という qmail に置き換えるためのスクリプトが用意されていますので、これを実行します。

> /var/qmail/scripts/enable-qmail
===> I hope you know what you are doing:
===> You just told your system to not
===> automaticaly start sendmail on your
===> next startup.
===> (i.e., added sendmail_enable="NONE" to rc.conf)
===> Do not forget to choose an appropriate qmail startup
===> script. Go through /var/qmail/boot, choose one
===> and copy the chosen script as /var/qmail/rc
===> For example, "cp /var/qmail/boot/proc+df /var/qmail/rc"
earthcar(アースカー)
ハイスピードプラン