FreeBSD 11.2 RELEASE - DNS サーバ - unbound
- 1. 概要
- 2. ports
- 3. unbound.conf 設定
- 4. owner 設定
- 5. /etc/rc.conf 設定
1. 概要
独自ドメインを使用して、サーバを構築する場合でも、DNSキャッシュサーバの役割はさほど高くないと思っています。
自分がプロバイダでもない限りは、プロバイダから DNSキャッシュサーバは公開されますし、DNSキャッシュサーバを立てなくても FreeBSD 自身の resolv.conf に DNS キャッシュサーバのアドレスを記述しておけば、外部の DNS を探しに行くことは可能であるからです。
2. ports
FreeBSD 10.3 RELEASE 以降、unbound は、デフォルトでインストールされており、起動スクリプトも
/etc/rc.d/local_unbound
というものが用意されています。
しかし、将来のバージョンアップ・リビジョンアップを考慮して、ports からインストールして使用べきだと思っています。
cd /usr/ports/dns/unbound
make
make install
オプションはデフォルトのままにしています。
3. unbound.conf 設定
/usr/local/etc/unbound/unbound.conf
というファイルが作成されていますので、これを編集します。
server:
interface: 127.0.0.1 ← クライアントに提供するインターフェースのIPアドレス
ここでは nsd との共存のための設定に沿っていますが
単独で起動する場合は 0.0.0.0 を記述
access-control: 192.168.0.0/24 allow ← サーバ機能を提供することを許可する IPアドレス
☆☆☆重要☆☆☆
ルートゾーン KSK ロールオーバーに対応するためには下記の設定は必要です
DNSSEC を有効にしてルートゾーンのトラストアンカーを自動更新するために
# auto-trust-anchor-file: "/usr/local/etc/unbound/root.key"
の先頭の「#」を削除して定義を有効にします。
設定した内容は以下のコマンドでチェックします。
/usr/local/sbin/unbound-checkconf
以下のように誤りがないことが表示されれば問題がありません。
unbound-checkconf: no errors in /usr/・・・ ← 右端にはチェックした設定ファイル名がフルパスで表示されます
4. owner 設定
/usr/local/etc/unbound/
配下のファイルの所有者を unbound にします。
chown unbound:unbound /usr/local/etc/unbound/*
5. /etc/rc.conf 設定
/etc/rc.conf
に下記の行を追加します。
unbound_enable="YES"
unbound を起動します。
service unbound start
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