1. ユーザに root 権限を与える
システムの設定を変更したり、アプリケーションのインストールをするのには root ユーザ権限が必要ですが、root ユーザでログインはあまりしたくありません。
そういうときは、一般ユーザでログインしておき su で root ユーザになります。(sudo というコマンドもあるようですが、いちいちすべてに sudo するのは面倒くさい)
root ユーザ以外に root 権限を与えていない状況では、この設定を行うのは root ユーザでログインするしかありませんが
/etc/group
をエディタで開いて
wheel:*:0:root
の後ろに
wheel:*:0:root,ユーザ名
と権限を与えるユーザ名を記述します。カンマで区切っていけば複数のユーザに root ユーザ権限を与えることができます。
いったんログアウトして、一般ユーザでログインしなおし、以降の作業は su でユーザ権限を切り替えながら行います。
2. motd の変更
FreeBSD をインストールたままの状態であれば、ログインする度に、以下のようなメッセージが表示されます。
Last login: 前回ログインした日時 from IPアドレス
FreeBSD 11.1-RELEASE (GENERIC) #0 r321309: 日時
Welcome to FreeBSD!
Release Notes, Errata: https://www.FreeBSD.org/releases/
Security Advisories: https://www.FreeBSD.org/security/
FreeBSD Handbook: https://www.FreeBSD.org/handbook/
FreeBSD FAQ: https://www.FreeBSD.org/faq/
Questions List: https://lists.FreeBSD.org/mailman/listinfo/freebsd-questions/
FreeBSD Forums: https://forums.FreeBSD.org/
Documents installed with the system are in the /usr/local/share/doc/freebsd/
directory, or can be installed later with: pkg install en-freebsd-doc
For other languages, replace "en" with a language code like de or fr.
Show the version of FreeBSD installed: freebsd-version ; uname -a
Please include that output and any error messages when posting questions.
Introduction to manual pages: man man
FreeBSD directory layout: man hier
Edit /etc/motd to change this login announcement.
To see the last time that you logged in, use lastlogin(8).
-- Dru <genesis@istar.ca>
「Welcome to FreeBSD!」以降のメッセージはログインするたびに異なります。
ここはお好みになりますが、毎回これが表示されるのはうっとうしい気もします。わたしは、あまり表示したくないのです。
このメッセージを表示しないようにするには
・/home/ユーザ
/ に .hushlogin というファイルを置く
・/etc/login.conf から「:welcome=/etc/motd:\」という行を削除する
・/etc/ssh/sshd_config に「PrintMotd no」と記述する
などの方法があるのですが、例えば .hushlogin を置くとログイン後、いきなりプロンプトが表示されます。
これはいささかさびしいので、このあたりの落としどころとして、motd というファイルを編集するという方法があります。
メッセージとして表示されている文字列は /etc/motd というファイルの中身を表示しているのです。
エディタを使って、motd の中身を編集します。心配な方は、motd のオリジナルをどこかにコピーしてバックアップを取っておきます。「RCS」でバックアップしておくのが一番であると思います。
FreeBSD 11.1-RELEASE (GENERIC) #0 r321309: 日時
Welcome to FreeBSD!
くらいにしておくと、わたし好みの Welcome メッセージになります。
3. tips を非表示にする
11.0 RELEASE 以前は、インストール時に game をインストールしていなければ、FreeBSD のヒント(tips)は出力されなかったのですが。
11.1 RELEASE では、インストールの項目にかかわらず表示されるようです。
抑止するには
$HOME/.login
の
# $FreeBSD: src/share/skel/dot.login,v 1.17.1.8.1 2012/03/03 06:15:13 kensmith Exp $
#
# .login - csh login script, read by login shell, after `.cshrc' at login.
#
# see also csh(1), environ(7).
#
if ( -x /usr/games/fortune ) /usr/games/fortune freebsd-tips
最下行をコメントアウトします。
4. shell の変更
デフォルトでは、shell は csh が設定されています。もし、shell を変えたい場合は、以下のように行います。例として、tcsh を使用する場合を記述しています。
csh のまま変更しない場合は、ここは読み飛ばしてください。
現在の shell を見るには
> echo $SHELL
とします。
FreeBSD 4.2-RELEASEより、tcsh は標準で実装されています。
> chsh
と入力します。
これでエディタが起動されますので、編集します。
#Changing user information for ユーザ名.
Login: root
Password: パスワードを暗号化した文字列
Uid [#]: 0
Gid [# or name]: 0
Change [month day year]:
Expire [month day year]:
Class:
Home directory: /root
Shell: /bin/csh # ← これがシェルの定義になりますので、使用したいシェルをフルパスで記述します
Full Name: Charlie &
Office Location:
Office Phone:
Home Phone:
Other information:
に変更してください。保存して終了すると
/etc/一時ファイル名: 行数 lines, 文字数 characters.
chsh: user information updated
と変更された旨がメッセージ表示されます。
実際に変更した内容が有効化されるのは、ログアウトしてログインしなおしてからですので、早速使用する場合はログインしなおします。
5. ユーザの追加
ユーザの追加方法です。
ユーザを追加するコマンドは adduser です。(Linux の場合 useradd になります このあたり微妙な違いです)
ユーザ追加時のテンプレートファイルを作成するには useradd -C で行います。
Uid (Leave empty for default):
Login group []:
Enter additional groups []:
Login class [default]:
Shell (sh csh tcsh nologin) [sh]: # ← デフォルトのシェルを変更する場合ここに入力します
Home directory [/home/]:
Home directory permissions (Leave empty for default):
Use password-based authentication? [yes]:
Use an empty password? (yes/no) [no]:
Use a random password? (yes/no) [no]:
Lock out the account after creation? [no]:
Pass Type : yes
Class :
Groups :
Home : /home/
Home Mode :
Shell : /bin/tcsh
Locked : no
OK? (yes/no): yes # ← 設定に問題がない場合 [yes] を入力します
Re-edit the default configuration? (yes/no): no # ← 再度編集しない場合 [no] を入力します
Goodbye!
テンプレートが作成されたら、実際にユーザを追加します。
Username: ユーザ名を入力します
Full name:
Uid (Leave empty for default):
Login group [ユーザ名]:
Login group is ユーザ名. Invite ユーザ名 into other groups? []:
Login class [default]:
Shell (sh csh tcsh nologin) [sh]: tcsh
Home directory [/home/ユーザ名]:
Home directory permissions (Leave empty for default):
Use password-based authentication? [yes]:
Use an empty password? (yes/no) [no]:
Use a random password? (yes/no) [no]:
Enter password: # パスワードを入力します(エコーされません)
Enter password again: # パスワードを再度入力します
Lock out the account after creation? [no]:
Username : ユーザ名
Password : *****
Full Name :
Uid : ユーザID
Class :
Groups : グループ名
Home : /home/ホームディレクトリ
Home Mode :
Shell : /bin/tcsh
Locked : no
OK? (yes/no):
adduser: INFO: Successfully added (ユーザ名) to the user database.
Add another user? (yes/no): no # ← 続けてユーザを作成する場合は [yes] です
Goodbye!