FreeBSD 10.3 RELEASE - apache24 - PHP

 クラウディア
 PHP の詳細については WikiPedia をご参照ください。  PHP は WEB サーバ上で、データベースを動作させるのを主目的(少なくともわたしはね)としますので、先に apache や使用しようとするデータベースをインストールしてください。
1. ports
2. コンフィグレーションファイルの設定
3. httpd.conf の編集
4. 動作確認
5. ディレクトリごとの設定

1. ports


/usr/ports/lang/php56
/usr/ports/lang/php56-extensions
/usr/ports/www/mod_php56
 例によって依存関係があり、自動的にインストールされるものについては記述しません。  php5-extensions のオプションでデフォルトでチェックがはいっていますが、MB-STRING のチェックがはいっていないと日本語化できないものがあります。使用予定のデータベースにより、MYSQL や PGSQL(postgreSQL用)のチェックをしておきます。  mbstring について今後、ports のインストール時に設定を反映するように /etc/make.conf に以下の1行を追加しておきます。  わたしは、先に php をインストールしてしまいましたが、php で postgreSQL を有効にすると postgreSQL の 9.3 の client がインストールされてしまいますので、それ以外のバージョンをインストールしたい場合は、先に postgreSQL をインストールするべきです。  そうでないと、deinstall をしてから入れなおすことになります。

OPTIONS_SET=MBSTRING
 以前は mod_php5 は php5 に含まれていたのですが、何故か(php を WEBサーバと切り離して使うことがあるだろうか?)、別途インストールするようになりました。  php でなく php56 をいれることにしました。  2016年6月8日現在、php5、php5-extensions の順でインストールしようとしたときに以下のようなエラーになったからです。

make: "/usr/ports/Mk/bsd.php.mk" line 348: Malformed conditional (${_USE_PHP_VER${PHP_VER}:M${:Uyes}} != "")
make: "/usr/ports/Mk/bsd.php.mk" line 348: Malformed conditional (${_USE_PHP_VER${PHP_VER}:M${:Uctype}} != "")

	・・・

make: "/usr/ports/Mk/bsd.php.mk" line 348: Malformed conditional (${_USE_PHP_VER${PHP_VER}:M${:Uxmlreader}} != "")
make: "/usr/ports/Mk/bsd.php.mk" line 348: Malformed conditional (${_USE_PHP_VER${PHP_VER}:M${:Uxmlwriter}} != "")
make: Fatal errors encountered -- cannot continue
make: stopped in /usr/ports/lang/php5-extensions

2. コンフィグレーションファイルの設定

 インストールが終わると
/usr/local/etc
/usr/local/etc/php
 にいくつかの php 用のコンフィグレーションファイルが作成されています。  最低限必要なものとして /usr/local/etc/php.ini が必要になりますので以下の手順を実行します。

> cd /usr/local/etc/
> cp php.ini-production php.ini
 php.ini の中身でいくつか修正を行います。

display_errors =
date.timezone =
short_open_tag =
1行目  異常発生時にブラウザにエラーを表示するかどうかのオプションです。  デフォルトは Off になっていますが、動作確認を行い際は On にしておいた方がよいでしょう。 2行目  設定しておかないと後述する phpinfo で WARNING が出力されます。  サーバの設置場所が日本国内であれば "Asia/Tokyo" と記述します。 3行目  本来 php5 の記述は <?php ではじまって ?> で終わるのが正式な書式ですが、php4 の形式で、<? ではじまって ?> で終わることが許されていました。  旧来の形式のままのソースがまだ残されています。これを有効にするにはデフォルトで Off になっているものを On に変更します。

3. httpd.conf の編集

 php のファイルを表示させるために /usr/local/etc/apache24/httpd.conf を編集します。  ディレクトリのインデックスとして index.php を使うために

<IfModule dir_module>
    DirectoryIndex index.html
</IfModule>
 の箇所を

<IfModule dir_module>
    DirectoryIndex index.html index.php
</IfModule>
 とします。

<IfModule mime_module>

</IfModule>
 の間に

    AddType application/x-httpd-php .php
    AddType application/x-httpd-php-source .phps
 という行を加えます。  変更したら configtest と restart を忘れないように。

4. 動作確認

 実際に php が動作しているかを確認します。  WEBサーバのドキュメントルートに phpinfo.php (拡張子さえ php であればファイル名はなんでもかまいません)を作成して

<?php
phpinfo();
?>
 と記述します。  ブラウザで http://
ドメイン
/phpinfo.php を表示して php のバージョン情報や設定状態が表示されれば設定は完了です。

5. ディレクトリごとの設定

 日本語というのは厄介なもので、代表的な文字コードとして、Shift-JIS、EUC-JP、UTF-8 があり、実際にはもっとたくさんのコードがあります。他国の状況はよくわかりませんが、英語が Native なひとはその分楽だろうなと思います。  実際、このサイトの html のソースは3つが混在している状況です(いずれ UTF-8 に統一していこうと思ってはいるのですが…)。  php のソースを混在させるとき、表示させるまでは、ソースの文字コードを合わせておくだけで済むのですが、ブラウザからの入力やデータベースへのアクセスを行うと、うまく動作しません。少なくとも、ユーザごとあるいはディレクトリごとに統一はしているでしょうから、ディレクトリごとに文字コードを設定して動作させねばなりません。  これを可能にするのが .htaccess というファイルを作成してその中に設定を記述することです。  まず、.htaccess の設定を有効にするために Apache の記述を変更します。  ここで紹介しているやり方であれば /usr/local/etc/apache22/Include/ 配下にディレクトリごとのコンフィグレーションファイルを用意しているはずです。

/usr/local/etc/apache22/Include/hogehoge.conf ← コンフィグレーションファイル
/usr/local/www/hogehoge/                      ← 設定対象とするディレクトリ
 上記の構成であれば hogehoge.conf の記述で以下の記述を確認し、記述がないか別の設定になっている場合は変更します。

<Directory "/usr/local/www/hogehoge/">

                  ↓ これを All にすることでこのディレクトリ以下の .htaccess の設定が有効になります
    AllowOverride All

	・・・

</Directory>
 文字コードを変更する場合 /usr/local/www/hogehoge/.htaccess を以下のように記述します。

php_value mbstring.internal_encoding UTF-8 ← 使用する文字コードに合わせます

                                       ↓ サーバ内で文字コードの変換を行うか行わないかの設定
                                       ↓ Off の場合文字コード変換を行いません
php_flag mbstring.encoding_translation Off

 これで、Apache を configtest、restart で設定が反映されます。(.htaccess の記述のみ変更の場合は、Apache の restart は不要です)  設定内容がうまく反映されているかどうかは、phpinfo() で確認します。  本当はこれより優れた方法として suphp というモジュールをインストールして、ディレクトリごとに php.ini を配置するというやり方があるのですが、まだ、うまくやれていないので、うまくできたときにはそちらの記述を行います。
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