- 1. ports
- 2. 日本語化
- 3. メーリングリストの作成
- 4. メーリングリストへの登録
- 5. 手動でメーリングリストへ登録する方法
- 6. メーリングリストへの加入者を確認する
- 7. Reply-To について
1. ports
/usr/ports/mail/ezmlm-idx/
/usr/ports/mail/ezmlm/
ezmlm-idx をインストールすると、ezmlm は、ezmlm-idx と依存関係にあるので一緒にインストールされます。
2. 日本語化
日本語設定ファイルは、/usr/local/etc/ezmlm にあります。
> cd /usr/local/etc/ezmlm
> rm default
> ln -s ja default
3. メーリングリストの作成
> ezmlm-make [-オプション] ディレクトリ ドットファイル名 アカウント名 ドメイン名
の入力形式で、メーリングリストを作成します。
ここでオプションは以下の意味を持ちます。
-a |
アーカイブに保存する(default) |
-A |
アーカイブに保存しない |
-c |
.ezmlmrcを使用する |
-C |
.ezmlmrcを使用しない(default) |
-d |
ダイジェストリストを作成する |
-D |
ダイジェストリストを作成しない(default) |
-e |
既存のリストを修正する |
-E |
既存のリストを修正しない(default) |
-f |
prefixを付ける |
-F |
prefixを付けない(default) |
-g |
アーカイブへのアクセスを制限する |
-G |
アーカイブへのアクセスを制限しない(default) |
-i |
indexを作成する(default) |
-I |
indexを作成しない |
-k |
ブラックリストを作成する |
-K |
ブラックリストを作成しない(default) |
-l |
遠隔管理者に参加者リストを送る |
-L |
遠隔管理者に参加者リストを送らない(default) |
-m |
メッセージをモデレートする |
-M |
メッセージをモデレートしない(default) |
-n |
新しくDIR/textを作成する |
-N |
新しくDIR/textを作成しない(default) |
-p |
リストを公開する(default) |
-P |
リストを公開しない |
-q |
リクエストアドレスを作成する |
-Q |
リクエストアドレスを作成しない(default) |
-r |
遠隔管理をする |
-R |
遠隔管理をしない(default) |
-s |
登録の管理をする |
-S |
登録の管理をしない(default) |
-t |
最後に文書を添付する |
-T |
最後に文書を添付しない(default) |
-u |
投稿を参加者だけに制限する |
-U |
投稿を参加者だけに制限しない(default) |
-v |
versionを表示する |
-V |
versionを表示する |
-x |
Replyアドレスにmailtoを付け、dir/mimeremoveを作る |
わたしのお勧めオプションは、-f です。
メーリングリストのアドレスを仮に、test@hogohoge.ne.jp とします。
> ezmlm-make -f ~alias/test ~alias/.qmail-test test hogohoge.ne.jp
> chown -R alias ~alias/test
で、メーリングリストを作成します。この例では、ユーザは root 権限であり、PATH に /var/qmail/bin が設定されていることを前提としていますので気をつけてください。
上記のコマンドを打つと、/var/qmail/alias に test というディレクトリとその配下からシンボリックリンクをはった 10個程度のファイルが作成されます。
4. メーリングリストへの登録
一般ユーザがメーリングリストへ登録するには以下のような手順を踏みます。
まず、test-subscribe@hogohoge .jp へ、件名なし・本文なしのメールを送ります。
送り主のメールアドレスを仮に、user@hogohoge .jpとしますと、そのアドレス宛に以下のようなメールが送られてきます。
Thunderbird では自動でエンコーディングが判別できないようです。「表示」→「文字エンコーディング」→「日本語(ISO-2022-JP)」を選択します。
こんにちは。私は ezmlm
mailing list test@hogehoge.jp を管理しています。
この mailing list の主宰者には
test-owner@hogehoge.jp
で連絡することが出来ます。
以下の address
user@hogehoge.jp
を mailing list test
に加える事を認める場合は、空の message を
test-sc.1409884760.gcmgakeacboeffabohgc-user=hogehoge.jp@hogehoge.jp
に返信して下さい。
通常は Mail User Agent (MUA) の reply の機能を使うだけでしょう。
それでうまく行かない場合は
To:test-sc.1409884760.gcmgakeacboeffabohgc-user=hogehoge.jp@hogehoge.jp
として message を作成して下さい。
MUA によっては
mailto:test-sc.1409884760.gcmgakeacboeffabohgc-user=hogehoge.jp@hogehoge.jp
を click するだけ準備が出来るものもあるでしょう。
この確認には以下の二つの意味があります。
* 指定された address で message が送信出来るか否か
* 貴方の address を偽った request を排除する
e-mail を扱う環境によっては、ezmlm が使う長い address を
うまく扱えない事があります。その様な場合は以下の address
<test-request@hogehoge.jp>
に "Subject: test-sc.1409884760.gcmgakeacboeffabohgc-user=hogehoge.jp@hogehoge.jp" として
message を送って下さい。
--- mailing list test で利用可能な command 一覧です ---
ezmlm は以下の command を自動で実行します。
[[[ 絶対に mailing list 本体に command を送らないで下さい ]]]
command は以下の address 宛に空の message を送ることで実行されます。
* 利用可能な command 一覧を取り出す
<test-help@hogehoge.jp>
(Get help and commands)
* 購読を開始する
<test-subscribe@hogehoge.jp>
(Start subscription)
購読を中止するには mailing list test からの message の header に
含まれている ``List-Unsubscribe'' 行が示す address に空 message
を送ってください。または以下の address 宛てに空 message を送って
下さい。
<test-unsubscribe@hogehoge.jp>
(Stop subscription)
digest の購読を中止するには以下の address 宛てに空の message を
送って下さい。
<test-digest-unsubscribe@hogehoge.jp>
(Stop digest subscription)
以上の指示に従っても、望んだ結果にならない場合等は、
mailing list test の主宰者の
test-owner@hogehoge.jp 迄連絡して下さい。
(返事が遅れるかもしれません。ご了承下さい)
問題の解析を進めやすくする為に ezmlm から送られてきた message を
『全ての header を含めて』添付してください。
--- 以下に送られてきた message を添付しておきます ---
Return-Path: <user@hogehoge.jp>
Received: (qmail 31213 invoked from network); 5 Sep 2014 11:39:20 +0900
X-Spam-Checker-Version: SpamAssassin 3.4.0 (2014-02-07) on hogehoge.jp
X-Spam-Level: ***
X-Spam-Status: No, score=3.1 required=5.0 tests=ALL_TRUSTED,EMPTY_MESSAGE,
MISSING_SUBJECT autolearn=no autolearn_force=no version=3.4.0
Received: from unknown (HELO ?172.20.10.2?) (172.20.10.2)
by 172.20.10.7 with SMTP; 5 Sep 2014 11:39:15 +0900
Message-ID: <54092253.1090605@hogehoge.jp>
Date: Fri, 05 Sep 2014 11:39:15 +0900
From: user <user@hogehoge.jp>
User-Agent: Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64; rv:31.0) Gecko/20100101 Thunderbird/31.1.0
MIME-Version: 1.0
To: test-subscribe@hogehoge.jp
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp
Content-Transfer-Encoding: 7bit
このメールは、subscribe(応募)してきたユーザに対して、確認を求めるものです。誰か他の人間が勝手にメールアドレスを使ってメーリングリストにはいろうとしている場合は、ここが水際となって登録を止めることが出来ます。
18行目のメールアドレスの箇所をクリックすると返信メッセージを送信することができます。
ここで再度、件名なし、本文なしのままメッセージを送信してください。
すると、以下のようなメッセージが返ってきます。
こんにちは。私は ezmlm
mailing list test@hogehoge.jp を管理しています。
この mailing list の主宰者には
test-owner@hogehoge.jp
で連絡することが出来ます。
以下の address
user@hogehoge.jp
を mailing list test に加えました。
- - - - - - - - -
[[[ Welcome to test@hogehoge.jp! ]]]
後で確認のために必要になる事がありますので、この message は
忘れず保存しておいて下さい。
購読を中止する場合は、以下の address 宛てに空の message を送って下さい
<test-unsubscribe-user=hogehoge.jp@hogehoge.jp>
--- mailing list test で利用可能な command 一覧です ---
ezmlm は以下の command を自動で実行します。
[[[ 絶対に mailing list 本体に command を送らないで下さい ]]]
command は以下の address 宛に空の message を送ることで実行されます。
* 利用可能な command 一覧を取り出す
<test-help@hogehoge.jp>
(Get help and commands)
* 購読を開始する
<test-subscribe@hogehoge.jp>
(Start subscription)
購読を中止するには mailing list test からの message の header に
含まれている ``List-Unsubscribe'' 行が示す address に空 message
を送ってください。または以下の address 宛てに空 message を送って
下さい。
<test-unsubscribe@hogehoge.jp>
(Stop subscription)
digest の購読を中止するには以下の address 宛てに空の message を
送って下さい。
<test-digest-unsubscribe@hogehoge.jp>
(Stop digest subscription)
以上の指示に従っても、望んだ結果にならない場合等は、
mailing list test の主宰者の
test-owner@hogehoge.jp 迄連絡して下さい。
(返事が遅れるかもしれません。ご了承下さい)
問題の解析を進めやすくする為に ezmlm から送られてきた message を
『全ての header を含めて』添付してください。
--- 以下に送られてきた message を添付しておきます ---
Return-Path: <user@hogehoge.jp>
Received: (qmail 31318 invoked from network); 5 Sep 2014 12:25:29 +0900
X-Spam-Checker-Version: SpamAssassin 3.4.0 (2014-02-07) on hogehoge.jp
X-Spam-Level: ***
X-Spam-Status: No, score=3.1 required=5.0 tests=ALL_TRUSTED,EMPTY_MESSAGE,
MISSING_SUBJECT autolearn=no autolearn_force=no version=3.4.0
Received: from unknown (HELO ?172.20.10.2?) (172.20.10.2)
by 172.20.10.7 with SMTP; 5 Sep 2014 12:25:24 +0900
Message-ID: <54092D24.8020303@hogehoge.jp>
Date: Fri, 05 Sep 2014 12:25:24 +0900
From: user <user@hogehoge.jp>
User-Agent: Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64; rv:31.0) Gecko/20100101 Thunderbird/31.1.0
MIME-Version: 1.0
To:
test-sc.1409884760.gcmgakeacboeffabohgc-user=hogehoge.jp@hogehoge.jp
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp
Content-Transfer-Encoding: 7bit
これでメーリングリストへの加入は完了です。
5. 手動でメーリングリストへ登録する方法
あなたが知っているメールアドレスの持ち主で、ぜひメーリングリストへ参加してもらいたい人がいる場合、手動でメーリングリストに登録することが出来ます。
メーリングリストに参加してもらいたい人のメールアドレスが仮に user@hogohoge.jp だとすると
> ezmlm-sub /var/qmail/alias/test user@hogohoge.jp
というコマンドで、参加してもらうことが出来ます。
これはくれぐれも悪用しないでください。欲しくないメールマガジンを貰うものほど嫌なものはありません。現在は法整備もある程度なされていますので、犯罪行為になることもあります。
6. メーリングリストへの加入者を確認する
メーリングリストに加入している人を確認するには、
> ezmlm-list /var/qmail/alias/test | sort
というコマンドを打ちます。するとメーリングリストの加入者が表示されます。
7. Reply-To について
メーリングリストのメールに、Reply-To ヘッダをつけるかどうかについては、いろんな方のいろんな意見があるようですね。
わたしの基本的なスタンスは
内輪だけのメーリングリストでは、Reply-To をつけるべきである。
不特定多数が相手のメーリングリストでは、参加者の総意に沿うように、つけるかつけないかを決める。
メーリングリストの機能を利用してメールマガジンを発行する場合は、Reply-To をつけてはいけない。
です。
とにかく、一番あかんと思うのは、メールマガジンのメールに Reply-To でメーリングリストのアドレスをつけるな!っちゅうことです。
よく、お馬鹿なメールマガジン発行者が Reply-To でメーリングリストのアドレスをつけているものだから、ユーザのひとりが「こんなメールはいりませんよ」と返信メールを出すと、それが全員に送られるもんだから、送られた方まで返信で「わたしはこんなメールを出した覚えはありませんよ」などと書いたりして、収集のつかないことになっているのを見かけることがあります。
メールマガジンの受信者は、素人と考えるべきなのですから、これは、Reply-To をつけている管理者が悪いっっ!
ということで、「Reply-To」のつけ方は、ここではあえて説明しません。悪しからず。
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