- 1. アクセス許可設定
- 2. ODBC 接続
- 3. Microsoft Office Accessで使用する
1. アクセス許可設定
postgreSQL のデータベースは、デフォルトの設定ではホスト内のユーザのみにアクセスを許可しています。
ホスト外のユーザに対してオープンするには、以下のファイルを編集します。
/usr/local/pgsql/data/pg_hba.conf
/usr/local/pgsql/data/postgresql.conf
/usr/local/pgsql/data/pg_hba.conf は
# TYPE DATABASE USER CIDR-ADDRESS METHOD
# "local" is for Unix domain socket connections only
local all all trust
# IPv4 local connections:
host all all 127.0.0.1/32 trust
# IPv6 local connections:
host all all ::1/128 trust
の個所を編集します。データベースをどこの誰からでも参照可能にするには、1カラム目のコメント用 # をはずすだけですが、これでは危険極まりないので、許可するアドレスを下記の要領で設定します。
TYPE |
localは UNIX のドメインソケット使用の接続を示し host は TCP/IP を使用した接続を示します。 |
DATABASE | データベース名を記述します all を指定すると全データベースを指定することになります
| USER | ロール名を指定します
| CIDR-ADDRESS |
標準のドット区切り10進表記でのIPアドレスとCIDRマスクの長さを指定します |
METHOD | ユーザ認証を行う方法を指定します
ident | ident(RFC1413)による認証を行う |
trust | 認証処理を行わず、スルーでパスさせる |
reject | 接続を拒否する |
password [password_file] |
パスワードファイルによる認証を行う |
crypt |
PostgreSQL のシステムテーブル pg_shadow による認証を行う |
kbr4/kbr5 | Kerberos V4/V5 による認証を行う |
|
pg_hba.conf は上から順に見ていき、条件にマッチした行が見つかると、それが適用されます。
/usr/local/pgsql/data/postgresql.conf は
# - Connection Settings -
#listen_addresses = 'localhost' # what IP interface(s) to listen on;
# defaults to localhost, '*' = any
#port = 5432
の記述を変更することで ODBC 接続できるようになります。
サーバアドレスを 192.168.0.2 とすれば ODBC 接続を可能にするには
listen_addresses = 'localhost,192.168.0.2'
port = 5432
と、ポート番号 5432 を有効にし、listen_addresses に ','(カンマ)区切りで、サーバの IP アドレスを加えます。
2. ODBC 接続
クライアントマシンが Windows で Microsoft Office の Access を持っていれば ODBC を使って postgreSQL 上のデータを参照したり操作したりすることが出来ます。
ODBC ドライバのダウンロード・インストール等については「postgreSQL - ODBC 接続」に記載しましたので、そちらをご参照ください。
3. Microsoft Office Accessで使用する
ODBC データソースを保存していれば、Microsoft Office Access から使用できます。
新規の Access のファイルを作成して(例題はいささか古いですが Access2003 のものです)
「新規作成」をクリックして「新しいテーブル」ダイアログで「テーブルのリンク」を選択して「OK」をクリックします。
「リンク」ダイアログの「ファイルの種類」を一番下まで持っていくと「ODBCデータベース」がありますので選択します。
「データソースの選択」ダイアログで前節で作成したデータソースを選択して「OK」をクリックします。
「テーブルのリンク」ダイアログで使用したいテーブルを選んで「パスワードの保存」をチェックして(チェックしておかないとアクセスする都度、パスワードを聞かれます)「OK」をクリックします。
「Microsoft Office Access」上に選んだテーブルが表示されますので、以降は、通常の「Access」の操作でテーブルの操作ができるようになります。
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