- 1. インストーラディスクからの起動
- 2. 起動モードの選択
- 3. キーマップ変更の選択
- 4. ホスト名入力
- 5. インストール対象の選択
- 6. パーティション入力方法の選択
- 7. パーティションの設定
- 8. rootパスワードの設定
- 9. ネットワーク設定
- 10. タイムゾーンの設定
- 11. 初回に起動するサービスの選択
- 12. クラッシュダンプエリアの設定
- 13. ユーザ追加
- 14. 最終確認
1. インストーラディスクからの起動
iso イメージで作成したディスクは boot 可能になっています。
以下の画面は 9.2-RELEASE または 9.3-RELEASE のものを使用しています。9.1-RELEASE は見ておりませんが、大意において違いはないものと思われます。
BIOS 画面で、光学ディスクドライブからの起動が有効になっていることを確認したら、ドライブにインストーラディスクを挿入して、起動します。
しばらくすると、以下の画面が表示されます。
これは boot モードの選択画面です。
[default] で進めますので Enter キーを押下します。
2. 起動モードの選択
起動モードの選択画面が表示されます。
ここではインストール作業を行いますので、デフォルトの選択のまま Enter を押して次の画面へ移行します。
3. キーマップ変更の選択
キーマップの変更を行うかどうか聞いてきます。(9.3-RELEASE では変更を行うかどうかの選択肢はなく、次の画面へ進むようです)
デフォルトのキーマップは North American キー配列で、おそらくは通常、日本の PC で使用している JIS 配列とは異なりますから、[Yes] を選択したまま Enter を押下します。
キーマップの選択肢画面が現れますので
「Japanese 106」か「Japanese 106x」か、はたまた「Japanese PC-98***」か使用しているものを選択します。
9.3-RELEASE では以下の画面が表示され
下記の画面でキーの入力を行い適切なエコーバックが行われることを確認できたら Enter を押下します。
下記の画面で、「Continue with jp.105.kbd keymap」を選択した状態で Enter を押下して次へ進みます。
4. ホスト名入力
ホスト名の入力画面が表示されます。
おそらくは、ホスト名はもう決めてあると思いますので、ホスト名を入力します。
5. インストール対象の選択
インストール対象の選択画面が表示されます。
デフォルトでは、「games」と「ports」にチェックが入っています。
「games」はお好きなように、「ports」はほぼ間違いなく、後で必要になってきますので、チェックをいれたままで、あとはお好みでチェックを入れます。
6. パーティション入力方法の選択
パーティション入力方法の選択画面が表示されます。(上が 9.2-RELEASE、下が 9.3-RELEASE の画面です)
FreeBSD 9.2 RELEASE
FreeBSD 9.3 RELEASE
自分で指定したいところですので、「Manual」を選択します。
「Guided」を選択した場合、実装メモリを判断して適切な swap 領域を作成し、あとは boot パーティションと root パーティションのみの構成となります。ディスクが十分に早いのであれば、これで十分です。この場合は「7. パーティションの設定」は飛ばしてください。
7. パーティションの設定
パーティションエディタの画面が表示されます。
ディスクパーティションの設定を行います。「Partition」を選択します。
もし、今までにディスクをWindowsなどに使用していた場合、usedになっている個所があります。
ディスクを全部 FreeBSD で使用するのであれば、既存のスライスがある行を反転表示させ、[D]キーを押下します。ディスク全体が「unused」になるまで繰り返します。
ディスクに反転行カーソルを合わせた状態で、[C]キーを押下します。
パーティションのフォーマット選択画面が表示されます。
デフォルトで「GUID Partition Table」が選択されています。現在、「GUID Partition Table」が標準となりつつありますので、このままこれを選択します。
古いディスクを使用しているの出れば「MBR」を選択してください。
ディスクをチェックしパーティション作成可能であるかを表示します。そのまま Enter を押下します。
「Finish」が選択されていまが、ここからマウントポイントを作成していきますので
C でマウントポイントを作成していきます。
マウントポイントの設定方法は、管理者の設計思想によるものですが、わたしの設定方法は、ハンドブックでおすすめしている方法とは異なりますが、紹介しておきます。例題で紹介しているのは仮にディスクの全領域を 20GB とした場合です。
パーティションタイプ | サイズ | マウントポイント | ラベル |
freebsd-boot | 64K | | |
freebsd-ufs | 4GB | / | exrootfx |
freebsd-swap | 後述 | | exswap |
freebsd-ufs | 4GB | /home | exhomefs |
freebsd-ufs | 4GB | /var | exvarfs |
freebsd-ufs | 残りの全領域 | /usr | exusrfs |
マウントポイントの説明
boot領域
boot 用の領域は、起動用ディスクの場合、ルートラベルを作成したときに自動的に割り当てられます。
ルートラベル /
ディスク内のすべてのディレクトリのルートになります。
細かくマウントポイントを分けない場合は、ここに全領域を割り当てることも可能です。
スワップラベル swap
実装メモリの2倍以上のサイズを目安に割り当てます。
ユーザラベル /home
おもにログインユーザ用の領域です。
変更情報ラベル /var
ログファイル等の領域です。
システムユーザラベル /usr
実行モジュールやライブラリ用の領域です。
経験則では「/」「/home」「/var」「/usr」の比率を 1:2:2:残り くらいにしておくと効率よくディスクを使用できます。
もちろん用途により、後のことを考えて容量の割り当てを行ってください。
ラベル名はつけないことも可能ですが、ディスクを移行するときに便利に使えるようになりますので、わかりやすくてそれぞれの領域がユニークになるような名称をつけてください。
マウントポイントは [C] を押下して作成します。
Type、Size、MountPoint、Label にそれぞれ値を入力して、[OK] にカーソルをあてて Enter を押下します。
上記の例は初回ですが、初回にルートラベルを作成する際は、起動ディスクであれば boot 領域を割り当てるむねを表示しますので
[Yes] のまま Enter を押下します。
例題のように作成した場合、最終的に下のような表示になります。
作成できましたので、「Finish」にカーソルをあてた状態で Enter を押下します。
確認画面が出てきますので、問題がなければ「Commit」にカーソルをあてて Enter を押下します。
自動的にディスクがフォーマットされ、システムファイルがインストールされます。
8. root パスワードの設定
ひととおり、システムファイルのインストールが終わると、root パスワードの入力画面になります。
root パスワードを確認入力を含めて2回入力します。
9. ネットワーク設定
ネットワークインタフェースの設定画面が表示されますので
適切なインタフェースを選択して Enter を押下します。
IPv4 設定を行うかきいてきます。使用するのであれば [Yes] を選択して Enter を押下します。
DHCP を使用するかきいてきます。
どちらかを選択して Enter を押下します。
DHCP を使用する場合は、ネットワーク検索の画面が表示され、使用しない場合はネットワークアドレス入力画面が表示されます。
IPv6 設定を行うかきいてきます。IPv4 と同じ要領で設定します。
10. タイムゾーンの設定
時刻設定を行うかきいてきます。
グリニッジ標準時刻を使うのでなければ [No] を選択して Enter を押下します。
地域選択画面が表示されます。日本時間を使用するのであれば、[Asia] [Japan] と選択していきます。
「省略形として'JST'を使いますか?」という画面が現れます。
問題がなければ、このまま「Yes」で Enter を押下します。
11. 初回に起動するサービスの選択
初回起動時に起動するサービスをきいてきます。
デフォルトで sshd が選択されていますが、これはぜひとも使いたいので選択したままで。あとはお好みで。
12. クラッシュダンプエリアの設定
クラッシュダンプエリアを使用するかをきいてきます。
システムがクラッシュした時に有用になることがありますから、/var のエリアが極端に少ない場合を除いて、そのまま設定します。
13. ユーザ追加
初期起動時にユーザを追加しておくかきいてきます。
追加する場合は adduser コマンドが起動されますので、その要領で入力します。
このような感じです。
14. 最終確認
インストール時にやり残したことがないか、最終確認画面が表示されます。
問題がなければ「OK」を選択します。
再度、確認画面が現れます。
「Yes」を選択すると、コマンドプロンプトが表示されて、手動の操作ができます(「No」でよい)。
現段階で設定ファイル等を編集する場合は、ここで編集を行い、終了したら「exit」で終了します。
「reboot」を促す画面が表示されますので、そのまま「reboot」します。
これでインストールは完了です。
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