- 1. 概要
- 2. 定義ファイル
- 3. キー定義
- 4. 自動起動
- 5. フローティング起動
- 6. 枠の色
1. 概要
プラットフォームによって、定義ファイルの置き方、内容に違いがあります。
2. 定義ファイル
プラットフォーム | システムオリジナル | ユーザ用 | 備考 |
ArcoLinux | /etc/skel/.spectrwm.conf | ~/.spectrwm.conf | |
FreeBSD | /usr/local/etc/spectrwm.conf | ~/.spectrwm.conf | |
/usr/local/etc/spectrwm.conf.sample |
「ArcoLinux」には、「/etc/spectrwm」というディレクトリがあって
$ ls /etc/spectrwm
. spectrwm_cz.conf spectrwm_fr.conf spectrwm_se.conf
.. spectrwm_es.conf spectrwm_fr_ch.conf spectrwm_us.conf
と、なんだか各国語用みたいなものがありますが、残念ながら、日本語のものはありませんでした。
「FreeBSD」のシステムオリジナルのものは、中身がすべてコメントアウトされているので、有効にしたいときにはずすことになります。
デフォルトでは、ユーザ用のものは作成されていません。
システムオリジナルのものをカスタマイズ用に、コピーして使うことになります。
ログインユーザで。
cp /usr/local/etc/spectrwm.conf ~/.spectrwm.conf
「FreeBSD 13.5 RELEASE」「spectrwm 3.6.0」では、ファイルが変わっておりました。
cp /usr/local/etc/spectrwm.conf.sample ~/.spectrwm.conf
3. キー定義
各プラットフォームの、デフォルトのキー定義と、わたしのカスタマイズについて記述しておきます。
プラット フォーム | キー定義 | 備考 |
---|
mod | 端末を開く | ウィンドウを 閉じる | フローティング 切替 | spectrwm 再起動 | ログアウト |
---|
ArcoLinux | Win | mod+Enter | mod+q | mod+Shift+t | mod+Shift+r | - | | FreeBSD | Alt | mod+Shift+Enter | mod+x | - | - | mod+Shift+q | | カスタマイズ | Win | mod+Enter | mod+q | mod+Space | mod+Shift+r | mod+Shift+q | |
詳細は、続けて書きますが、ウィンドウの動作は、あらかじめシンボルが定義されているようで、カスタマイズと合わせて記述するならば、下記のように記述します。
「Mod1」が Alt、「Mod4」が Win になります。
mod+Enter を、「xterm」に割り当てる場合
# mod を Win に割り当て
modkey = Mod4
# 端末を開く「xterm」
program[term] = xterm
bind[term] = MOD+Return
# ウインドウを閉じる
bind[wind_kill] = MOD+q
# 表示切替
bind[float_toggle] = MOD+space
# spectrwm 再起動
bind[restart] = MOD+Shift+r
# ログアウト
bind[quit] = MOD+Shift+q
特殊キーは、以下のように記述するようです。
(これは、いまのところ(2020年9月7日)、プラットフォームによらず共通)
キー | 記述 | 備考 |
mod | MOD | |
Ctrl | Control | |
Win | MOD4 | |
Alt | MOD1 | |
Space | space | |
Shift | Shift | |
Print | Print | |
← | Left | |
↑ | Up | |
↓ | Down | |
→ | Right | |
4. 自動起動
自動起動するプログラムjも基本的には、「~/.spectrwm.conf」に記述します。
autorun = ws[1]:プログラム
オプションがある場合、コマンドプロンプト上に記述するのと同じ形式で記述すればよいようです。
[] 内の数字は、おそらくワークスペースの番号。
わたしは、1つしか使わないので、ほぼ固定で [1] です。
5. フローティング起動
フローティング起動するには、同じく「~/.spectrwm.conf」に記述します。
「xterm」をフローティング起動で定義するならば
quirk[XTerm:xterm] = FLOAT
「XTerm:xterm」の記述は、
xprop | grep CLASS
で、ウィンドウをクリックしたときに表示される
WM_CLASS(STRING) = "xterm", "XTerm"
を左右入れ替えで記述すればいいようです。
フローティングウィンドウを移動・リサイズするには mod キーを押したまま、マウスを左クリックしたままで移動、右クリックしたままでリサイズできます。
わたしがフローティングウィンドウで表示するものを別のページに記述しています。
6. 枠の色
ボーダ色ちゅうんでしょうか、アクティブウィンドウの枠の色。
「FreeBSD」では、赤になっていてなじめないので変更します。
# color_focus = red
コメントをはずして、色を変更します。
color_focus = blue
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