- 1. 概要
- 2. 設定ファイル
- 3. 派生
- 4. 作成されない場合
1. 概要
ここでは、オペレーティングシステム・ディストリビューションに依らず、「JWM」の共通的な操作やカスタマイズ方法について、記述していきます。
2. 設定ファイル
システムの基本的な設定ファイルは、下記になります。
プラットフォーム | システムファイル | ユーザファイル | 備考 |
ArcoLinux | /etc/system.jwmrc | ~/.jwmrc | |
/etc/skel/.config/jwm | ~/.config/jwm | 配下に複数のインクルードファイル |
antiX | /etc/jwm/system.jwmrc | ~/.jwmrc | |
/etc/skel/.jwm | ~/.jwm | 配下に複数のインクルードファイル |
FreeBSD | /usr/local/etc/system.jwmrc | ~/.jwmrc | ユーザファイルが存在しないこともあります その場合はシステムファイルをコピーします |
システムファイルは「jwm -v」で確認できます。
「ArcoLinux」の場合
$ jwm -v
JWM v2.3.7 by Joe Wingbermuehle
compiled options: confirm icons jpeg nls png shape svg xbm xft xinerama xpm xrender
system configuration: /etc/system.jwmrc
「antiX」の場合
$ jwm -v
JWM v2.3.7 by Joe Wingbermuehle
compiled options: confirm fribidi icons jpeg nls png shape svg xbm xft xinerama xpm xrender
system configuration: /etc/jwm/system.jwmrc
「FreeBSD」の場合
$ jwm -v
JWM v2.3.7 by Joe Wingbermuehle
compiled options: confirm fribidi icons jpeg nls png shape xbm xft xinerama xpm xrender
system configuration: /usr/local/etc/system.jwmrc
どれも、ほぼ同じで、微妙に違います。
「FreeBSD」では
~/.jwmrc
にほぼすべての設定がおさまっていますが、「AcroLinux」「antiX」は、
~/.jwm または
~/.config/jwm
というディレクトリに複数の定義が分割してはいっていて、「~/.jwmrc」が、それらをインクルードする体裁になっています。
システムファイルも、もちろんそのような構成になっています。
3. 派生
「ArcoLinux」の「~/.config/jwm」配下、「antiX」の「~/.jwm」配下の主なファイルが以下の通り。
ファイル名 | 定義内容 | 備考 |
keys | ショートカットキー定義 | |
menu | メニュー | |
theme | テーマ | |
tray | トレイ(パネル) | |
4. 作成されない場合
「FreeBSD」でのことですが。
ログインすれば、もれなく「~/.jwmrc」が作成されると思っていましたら、作成されないことがあります(2020年6月2日)。
こういう場合は、仕方ないですね。
システム用をカスタマイズ用にコピーします。
ログインユーザで
cp /usr/local/etc/system.jwmrc ~/.jwmrc
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